韓国で、2本の映画VTRを見た。
 「国家代表」(2009)と「怪物」(2006)だ。私が見た資料では、どちらも観客動員数がなかなか多く、韓国映画でも人気がある方だと言えるであろう。
 
 「国家代表」は、韓国のスキージャンプの国家代表の苦戦を物語るものだ。イビャン(養子縁組)でアメリカに渡ったハジョンウと韓国のわけあり若者3名が、国の支援がほとんどない状況から国際大会での勝利を目指す。実話に基づいたものだそうだが、わかりやすいストーリで感情移入もしやすかった。昨年か今年見た卓球北朝鮮との統一チーム「コリア」のスキージャンプ版ともいえる、現実的に起きたことを映画にしたスポーツものである。でも、焼肉屋の長男が中国からの出稼ぎ(それも不法滞在)の女子とできちゃった婚をしたりする下りや、祖母に育てられた兄弟が出てくるなど、韓国の今の社会的状況もよく反映していた。
 
 「怪物」は、私の大好きなペドゥナが出ている作品。漢江にアメリカ研究者の指示でたくさんの薬品を流して、それがもとで漢江に怪物が現れ、娘(孫)を殺された家族がその怪物を倒すというもの。
 私は人間ドラマが好きなので、怪物の特写とかにはあまり興味がないが、なかなか良い作品だったと思う。ストーリーは息をつかせぬスピード感と濃密な家族模様。反米感情もあり、韓国らしい面白さも追求した逸品。
 
 先日見た「さよなら渓谷」など日本映画も悪くないが、韓国映画は文化の違いも感じさせられるところ等が加味され、さらに興味深い。