『さぁ、今日のインタビューです!』
テレビから流れてくる映像に、自分が写っている
『山本選手!今日も大活躍でしたね!』
『はい!ファンの皆さんのおかげです!』
腕に力が入る
持っていたビンが割れた
「くそ・・・・」
どうしようもない気持ちに襲われた俺は
かつての友人に電話をかけてみた・・・・
イタリア、ボンゴレ本部・・・
「今日も・・・雨か・・・」
窓から外を眺めていた沢田綱吉は
少し悲しそうな顔をしていた
(会いたいな・・・)
今ボンゴレファミリーの雨の守護者は欠番である
と、いうよりツナが一人の男以外認めないから、雨の守護者がいないのだ
♪~
いきなりツナのケータイが鳴った
「はい、もしもし!」
『ツナか?』
ツナはその声を聞いて驚いた
「山本!?」
『なんでそんなに驚いてんだよ』
会いたいと思っていた山本から電話がかかってきたのに驚かないわけがない
「そ、それで、どうしたの!?」
『ツナに会いたくなってなぁ・・・』
「!」
『明日イタリアにいって一週間いようと思うんだ』
ツナはものすごく驚いている
「で、でも、試合は!?」
『大丈夫、一週間ないから。じゃ、、明日行くな』
プツ、と電話が切られた
「・・・・はぁ」
ツナは微笑みながらため息をついた
------翌日-------
「ツナ~!」
空港で大声で呼ばれたツナは、驚き、すぐに振り向いた
「や、山本!」
山本は黒のスーツを着ていた
「よし、行くか!」
そういって山本は強引にツナを外へ連れ出した
「ど、どうしたの山本!」
「・・・・ツナ、伏せてろ」
え?となったツナを余所に、山本は時雨金時を構える
次の瞬間、スーツ姿の連中がざっと飛び出してきた
「時雨蒼燕流攻式五の型・・・・」
リングに炎が宿る
「五月雨!」
山本は一発で全員を吹き飛ばした
「ふぅ・・・」
山本は時雨金時をしまった
「山本・・・気付いてたの?」
「当たり前だろ?これでもツナの元守護者なんだから」
山本は微笑んで見せた
ツナもつられて笑顔になるが、「元」という言葉が胸に刺さる
「ツナ」
「ん?」
「アジトに連れてってくれよ」
山本はそういってツナと肩を組んだ
「これがボンゴレアジトかぁ・・・」
好奇心旺盛な子供のような笑顔を見せながらしゃべっている山本を
(変わらないなぁ)
と思いながらツナは自室まで案内した
「山本」
「うん?どうした?」
「どうしてこっちにきたの?」
山本はゴクリと息を呑んだ
そして口を開いて話そうとした瞬間・・・
「十代目えええ!!!!!!!」
とツナを呼ぶ声がして、部屋のドアがあいた
「十代目報告で・・・ってなんでお前がいるんだあ!!!!!!」
「よっ!」
獄寺はダイナマイトを構えた
「まぁまぁ・・・それで、報告ってなにかな」
「あ、はい!他ファミリーとの抗争での犠牲者についてなんですが・・・」
ツナの表情が険しくなる
「・・・その話、あとでいいかな?今はお客様もいることだし」
「は、はい・・・」
そう言って獄寺は部屋を後にした
「・・・・大変だな」
「そうだね・・・・」
二人の間に沈黙が続く
「そ、それで、なんでこっちきたの?」
「あぁ・・・・・」
山本の表情がまじめになる
「ツナ、屋上から飛び降りたときのこと覚えてるか・・・?」
「うん・・・」
「俺そんときのお礼、まだ何もしてないと思ったんだ」
ツナは首を横に振った
「そんなの、いらないよ・・・?」
「あの日ツナに助けられなかったら、今の人生を送れてなかった。
野球選手なんてなれてなかったのに、なのに、
俺は・・・テレビの中の俺は・・・へらへら笑ってんだ・・・!
それがどうしてもいやで・・・・」
ツナは申し訳なさそうにまた首を横に振る
「いいんだよ、山本はそのままで。
明るくていつも笑顔な山本でずっといてほしい」
ツナは山本を抱きしめた
「だから・・・気にしないで?」
「そんなの・・・できねぇよ・・・・」
山本はツナを抱きしめ返す
「俺はツナが好きなんだ・・・」
「俺もだよ・・・」
山本の言葉に動揺もせずツナが答えた
「ツナのために・・・なにができる?」
「山本がしたいと思うこと」
(俺がしたいと、思うこと・・・・)
山本は考え、そして閃いた
「わかった。じゃあ一年後から俺をツナの雨の守護者にしてくれないか・・・?」
「え・・・!でも、野球は?」
「やめる」
山本にはなんの迷いもなかった
「だめだよ・・・そんなの・・・」
「ツナがやってくれたことに比べればたいしたことないって」
な?といいながら山本は笑う
「・・・」
ツナは黙りながら山本に顔を近づけた
「ツナ?」
ツナは山本にキスをした
「!」
「・・・わかった。でも、絶対、一年の間はこっちに来ないこと!」
「さびしいのな・・・・」
山本はそういいながらしょぼくれるフリをした
「じゃあ、もう一回キスして?」
「・・・/////」
ツナは恥ずかしながらもう一回キスをした
数日後
「じゃ、一年後にまた来るぜ」
「うん!待ってる!」
「この一年の俺の活躍観てろよ!」
そういって山本とツナは別れた・・・・