初めての新御園座!
正直あまりに久しぶりで、名古屋で新幹線を降りてからの道のり、すっかり忘れていました。(笑)
地下鉄に乗り換えたら、朝のラッシュアワーのような混雑でびっくり。伏見駅の地下にスタバが出来たり、地上に上がると今度は聳え立つ御園タワーにびっくりしましたが劇場裏を歩くうち以前の記憶がよみがえって懐かしくなりました。


新劇場、二階からの眺めは少し遠い感じですが、遮られるものはないし問題なし。座席ロビーの御園カラーも変わらない。(笑)劇場全体に、以前の雰囲気が感じられます。


さて、本題のお芝居。玉三郎が八重垣姫を演じるのは、平成20年以来14年ぶり。びっくり(あの時、濡衣は福助でした。)「本朝廿四孝」特に狐火はなかなか観られない気もして、観に来てしまいました。
最初に玉三郎、河合雪之丞、喜多村緑郞の口上。
橋之助、福之助、歌之助のご挨拶と解説。
今回の公演、高校生が団体ではなく数名ずつ色々な高校から観に来ているらしく、それもあって筋の説明をするということでした。団体でなく個々に観に来るのっていいかも。普段の劇場の様子が分かるから。
十種香
私の中では、八重垣姫って三姫のなかでも一番姫感が強い気が。玉三郎@八重垣、十種香ではさらさらするすると勝頼様に迫って来る感じ。筋書によれば、仲立ちを勝頼そばで濡衣に頼むやり方は本行に添ったやり方らしい。あどけないのだけど思い込みは、半端ない感じが伝わって来ました。雪之丞@濡衣は悲しみにうちひしがれた憂いが大人っぽい。緑郞@謙信は、大きさもありながら姿は綺麗で様になるのでした。八重垣姫は柱巻きの形も美しかった…。ラブ
橋之助@勝頼は、緊張感ありながらもウインクしっとりと美しい、ちょっと背負った気持ちを脇に置いて演じられるようになった気がしました。福之助@原小文治、歌之助@白須賀六郞は、きっちり美しく凛々しい若武者。玉三郎さんとのお稽古の成果だなぁ。

狐火

狐火を観るのは、梅笑會以来。あの時と違うのは狐が二匹出てきたこと。(捕り手も出てこないのも今回のやり方らしい)(笑)諏訪法性の兜の白い毛と狐と姫が縦一列に連なるところが美しくダイナミックで、次第に狐が乗り移り駆られるように花道にかかるまで、幻想的で素晴らしかったです。やはり観に来て良かったよ。照れ