世界はほしいモノにあふれてる
~旅するバイヤー極上リスト~ は
結構好きな番組だったので、
三浦春馬さんの突然の死を聞いて
この番組での姿も、もう見られないの…
と残念でした。

収録済みの番組がまだ3本あると知り、
忘れないように見ています。 

8月20日は、「恋しいペルシャ 美の源流」
サヘル・ローズが、ペルシャの魅力的なモノたちを訪ねて、日本全国を巡るという回でした。

ゴールドジュエリーは、一族の代々の女たちに受け継がれる美しい財産、困った時には売れば生活して行くこともできるという意味もあるというとても現実的な考え方が印象に残りました。

ペルシャ絨毯に織り込まれた子孫繁栄や健康の願い、またペルシャと言えばバラというのは意外でしたが、日本にいながら小さな庭に様々なバラを育て、バラの香りに包まれて、空を眺めながら故郷を想うというサヘル・ローズの話はステキです。

そして、彼女があのイラン・イラク戦争の空爆で瓦礫の下から助けだされた孤児だということを初めて知りました。彼女を助け出してくれたのが、今一緒にいる育てのお母さんだったなんて。
当時、お母さんはまだ大学生だったのに、彼女を引き取ると決め、サヘル・ローズ~砂漠のばら~と名付けたのだそう。

孤児をひき取ることを、自分の両親からは許してもらえず、頼れる人がいる日本に来たけれど、食べるものにも困るような時もあって、それをのりこえて今の二人はあるそうです。

そんな話を交えて、サヘルさんが日本に住むイランの人々やイラン絨毯を買いつける夫婦を訪ねるこの回。イランの人々って家族への想いが強いなぁと感じました。

お母さんが誕生を祝ってくれたゴールドのイヤリングが大切なものと言って披露したサヘルが、三浦春馬さんにとっての家族や大切な人からもらったものは?と聞かれ、俳優として歩み始めた最初の頃に、ずっとそばにいてくれたマネージャーのようなお父さんのような男性が一緒に考えてくれた自分のサインだと言って、少し照れながら、緊張しながらサインを書いたのが印象的でした。

サヘル・ローズの話を聞いて、三浦春馬は、どう思ったのでしょう。死の真相は分からないけれど、ネットや週刊誌からは、肉親の愛に恵まれなかったことも推察され…。一方のサヘルは戦禍の中で生き残り、自分の両親が誰なのかも分からないけれど、素晴らしい育ての母に廻り合いその愛情に育まれ、自分と同じように難民となり苦しむ人々に心を寄せている…。

肉親の愛情を失うことは、人を生涯に渡って苦しめるものだと思いますが、それを埋めて余りある巡りあった人々の愛情というものもあります。二人がそれぞれに大切にしているモノから、人をポジティブに生かしていくものは何なのかを考えさせられる番組でした。

明日9月3日は、総集編が放送されるとか。
そうか春馬くんは、世界を巡る長い長い旅に出たんだね。