おはようございます、公に義を貫くことを志としています赤磐市議会議員、公義の志 佐々木ゆうじです。本日の定例街頭市政報告会では、「現在、ともざね市長と関係部局が進めております、二重行政の解消と地域課題の同時並行的な解決取り組みについては、財政改善を目指した行革視点もあり、とても評価できることです。」と、その内容について私なりに捕捉説明したいと思います。

そして二重行政の解消と地域課題の同時並行的な解決取り組みは、財政課題を持つ本市にとってはとても良い取り組みですので、この方針が進むよう、皆さまからご支援を頂きたく、住民理解が進むようお話したいと思います。

 

テーマ「近隣市町との広域連携で行革を進める」

<定例街頭演説会の予定> ※多少の時間前後もございます。

・10時30分頃 〜 マルナカ山陽店前

・11時頃 ~ デオデオ山陽下市店前交差点

・11時45分頃 〜 マックスバリュー桜ヶ丘店前交差点

 

先ず、私が行革、行革、財政健全化と申します理由と意図をご説明いたします。

 

予てよりご報告させて頂いております通り、本市の年間予算は約200億円強となっておりますが、その殆どである93.8%が行政運営経費として消化されており、住民皆さまのために使用できる予算は、わずか6.2%程度しかなく、金額に直すと200億円の内、約12億円程度しか幅がないものとなっております。

この12億円で、地域や業界団体からのご要望を叶え、また福祉的な取り組みや学校教育の強化や子育て支援等々、生活に根差した取り組みを行おうとすると予算がショートするか、もしくは十分なことができないだろうことは想像して貰えると思います。

 

このような現実の中、行政の責務とは?を考えると、様々な地域課題やご意見に耳を傾け、実現へと歩を進める責任がある訳ですが、その予算が確保できない状況ですので責任を果たすことが困難な状況になっている訳です。

 

私が行革・行革、財政の健全化と申しますのは、前述のような状況を行革を進めるなかで改善し、皆さまのために使用できる住民予算を増やすことを目指しているからです。

またこの方針はともざね市長も賛同してくれており、ともに予算確保に努めよう、倹約できるところは倹約に徹し、住民のために予算確保できるよう頑張ろうと協力しているところです。

 

さて皆さまもご承知のとおり、本市赤磐市議会は令和4年度9月定例議会の真っ最中です。

 

この9月議会では前年度の予算執行の確定状況をご報告頂く、決算審査が主なる議案となっており、8月30日31日の二日間を使用し、そのご報告を頂いたところです。

 

決算を取り仕切る財務当局、会計責任者、監査委員から、本市、赤磐市の財政状況は将来不安があるものの現時点においては黒字状態であり、安定的な財政と概要説明を頂きましたが、しかし配布されている決算資料を精査したところ、決して黒字とは言えない現実を発見しました。

 

先ず、本市の令和3年度歳入総額ですが230憶3338万9021円となっており、支出を表す歳出総額は215憶9693万6644円で、差し引き14億3645万2377円のプラスになっています。

この中から法定繰り越し9805万9円千を差し引くと、実質収支額は、13億3839万3377円の黒字になるため、前日の財務当局、監査委員は安定的な財務状況を保っていると説明された訳ですが、しかしながら差し引きの基になる歳入総額の中身を点検しますと、そのなかには将来の負担となる市債を発行しての資金調達部分が、15億341万4千円、市の預貯金である財政調整基金やその他の預貯金を切り崩しての資金調達が、6億6939万2325円あり、合わせると21億7280万6325円の負債項目が存在します。

 

民間企業の経理で計算すると、借入による資金調達や財産や資本減少になる預貯金の使用はマイナス勘定になるため、歳入総額から減らして計算するか、もしくは歳出総額に加える形で計算するかになります。

それに基づき計算すると、本市の実質的な収支額は8億3441万2948円の赤字と言えます。

地方自治体の会計方法は民間企業の計算方法と違いがあるため、そのことを知らない方は、民間企業の視点で自治体会計を理解することになるため、あたかも収支が合っているかのように感じますが、歳入の中身を点検して貰えると、その違いに気づいて貰えると思います。

 

さて前置きが長くなりましたが、この現実を踏まえて以下の点をお聞き頂きたいとのですが、これら収支についてはともざね市長も関係する担当部局も充分承知しており、実質的な資金不足を日々感じながら住民利益を追い求めています。

 

そのようななか、一方議会では、監査委員などが黒字と報告したことを持ち出して、赤磐市は財政的な余裕があるのだから、市民文化センターを建設しろ、だとか、住民要望の多い街づくりに資金投入しろ、だとかあれをやれ、これをやれ、やらないのは市長の識見が足らないからだ、ケチ市長だ、と注文を付ける議員がいる訳ですが、実質的な資金状況は前述の通りですから、これらのことに手を付けることができず、議員らの要望に応えることが難しい状態になっている次第です。ですので市長の識見が足らない訳でも、ケチってやらない訳でもなく、財政状況を良く知るからこそ、いまはするべき時でない(いまは出来ない)と言っている訳です。

 

しかし議員らの要望や提案は住民の声でもあり、ともざね市長や市の執行部は、何とかして実現していきたいと日々、その方法を模索している次第ですが、そのなかで岡山市を始め、近隣市町の方から、もし良かったら施設の共同使用しませんか?といった、ありがたいお申し出を頂くことができています。

 

財政規律上、予算取りが難しい状態。無理をすると財政負担が生じ、介護や医療、福祉分野の予算に影響を与えてしまう可能性のある状態で、赤磐市内に施設を置くために多額の資金を投入するより、赤磐市民も岡山市民もなく、同じ条件で施設を使用できるようになるのは、間違いなく良い事です。

 

そのことを私は皆さまにお伝えしたいと思いますし、市内に施設を建設し、それを維持管理するコストを捻出する余裕がない状態で、無理をすると生活関連施策にも大きな影響を与え、箱物のせいで、赤磐市の活性化が損なわれ、高齢者支援に十分な手が届けられなくなったり、小さな子たちに未来を約束してあげられなくなることになります。

私は現実路線で、目の前の問題に誠実に立ち向かい、そしてひとつ、ひとつ解決していくことが行政の責任だと思っていますので、ともざね市長が、近隣市町と協議を重ね、赤磐市民であることが負担にならないように、近隣市町との協定を増やしている取り組みを大きく評価したいと思っています。

 

本日はそんなお話しをさせて頂きます。

乞うご期待です!

 

(赤磐市をよくするため、日々関係各所と協議をし、未来創造に着手しています。がんばります)

 

公義の志 佐々木ゆうじ