かつて本州から北海道に行くときは列車で青森まで行き、青函連絡船に乗り換えて函館に渡るのが一般的でした。列車が青森駅に近づくと少しでも乗り換え口に近い車両へと人が車内を移動し始めて、青森駅到着すると乗り換えの跨線橋を走りながら連絡船に乗り換えることが多くありました。競うように船内に入り、一息つくと銅鑼の音と共に出港していったことを覚えています。1988年3月青函トンネルの開通と共に廃止されました。
$乗り物写真館 新館-hakkouda
下り最終便を務めた八甲田丸は青森港にメモリアルシップとして保存公開され、船内を見ることができます。同じく摩周丸も函館市青函連絡船記念館として函館に保存公開されています。2007年8月28日青森港にて

$乗り物写真館 新館-taisetu
大雪丸は長崎でホテルシップビクトリアとなり、ホテルとして営業していましたが2005年12月営業終了、その後売却され2008年5月中国に渡ったとのことですがその先の消息は不明です。2005年1月13日長崎にて

$乗り物写真館 新館-yotei_1
9月30日に同じく展示終了となる本館より羊蹄丸を見る
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ファンネルマークは国鉄JNRとなっている。シンボルマークはイルカと羊蹄山
$乗り物写真館 新館-yotei_bridge
広々としたブリッジ
羊蹄丸は1992年イタリア・ジェノバで行われた「国際船と海の博覧会」で日本政府のパビリオン船として使われ、その後東京お台場の船の科学館で展示公開されてきました。船内はすっかり改造されて青函連絡船時代の面影は殆ど見ることできません。船らしい部分はブリッジが見られるぐらいです。しかし、今年の9月30日で保存・公開が終了してしまい、その後は引き取り手が無い場合は解体されるかもしれないとのことです。現在無償譲渡先が募集されています。2011年7月29日撮影