世界の人口60億人のうち、10億人の方が餓えに苦しみ、その反対に10億人の方が肥満など食に起因する生活習慣病に悩まされています。

食の遍在による不均衡をなんとか是正すれば合計20億人を救えるということで出来たのが、【Table for Two運動】です。http://www.tablefor2.org/jp/index_jp.html

ダボス会議などを主催する世界経済フォーラムのヤンググローバルリーダーズに選出されたメンバーが2006年夏にカナダ・バンクーバーで開かれた会合の際に、この構想が考え出されました。

同じ会議室にいながら、あるグループは飢餓について、別のグループは肥満についての議論を行っていることの矛盾に気付きこの運動が始まりました。

私もヤンググローバルリーダーに選出された一人ですが、この運動は国際社会の中で顔が見えないと言われる日本人が国際会議の場で提唱して始まった点でも意義があります。

日本人を中心としたメンバーの発案が世界に拡がることで、日本のプレゼンスを高めることも出来ます。

低カロリーで野菜を多く含む栄養価の高い食事を頂く時に、通常の価格に20円を上乗せします。この20円が途上国の学校で一人分の給食となります。

日本で健康に良いものを食べている向こう側で、子供が国の将来の為に学びながら食事を食べているという図式そのものに夢もあります。

【Table for Two運動】の「Two」 とは先進国側の一人と途上国側の一人が食を通じてつながっているという意味でつけられたものです。

そして、貧困から抜け出す為には教育も大切ですが、その教育の場に行くとご飯が食べられるということで学校に行く大きな動機付けにもなります。

先日、参議院の食堂と、議員会館の食堂でも【Table for Two運動】がスタートしました。

是非、読者の皆様が日頃利用される食堂でも【Table for Two運動】に取り組んで頂ければ夢が拡がります。