精神科の若手のお医者さんが書いた漢方の本ですが、

平易な言葉で、わかりやすく書かれている一方で、

情報量が多く、とても参考になります。

(抗うつ剤や抗不安薬についての解説も書かれています)

 

こちらの

「試し読み」(PDFです)

でも、少し読むことが出来ます📖

 

ご自身の臨床経験から、

漢方の効果や合わせ技、注意点などが書かれていて、

「なるほど」と思わせられます。

 

「精神症状を来たす身体疾患を見逃さない」

という項目では、

ちゃんと「下垂体機能低下症」「ACTH欠損」のことも

書かれていたのが嬉しかったです。

 

こういう研究熱心な先生だと、
メンタル疾患と身体疾患の判別を
きちんとできるのだろうなと思いました。

 

著者の宮内先生は、

ブログ「もなかのさいちゅう」

の管理人さんでもあるようですが、

こちらのブログも情報が多くて、勉強になります。

 

ブログにも

こちらの本と同じように、

「精神科こそ身体疾患に敏感になるべし」

と書いていらっしゃいます。


あと、この本を読んで「なるほど」と思ったのが、

「低アルブミン血症」や「貧血」が「気血両虚」の状態だということ。

 

私はコートリルを飲み始めてから、

アルブミンや総蛋白が低値になることが増えたのですが、

コルチゾールは蛋白質の合成に関わるようなので、

気血のバランスが前より更に崩れているのかもしれません。

 

とはいえ、

もともと胃腸が弱くて、消化吸収をきちんとできないので、

食べ物から得られる「気」「血」の両方が

不足しているのも大きな要因だと思いますが…(汗)

 

問題は、気血両虚の治療の場合、

補気・補血の漢方を使うのですが、

補血の生薬(地黄や当帰など)は、

胃にダメージを与えるのが多くて、私は使えないということ。

 

胃腸が弱いと、飲めない薬も多くなるので困ったもんです💦

 

こちらの本で勉強しながら、

自分に合う漢方を模索できたらと思います。

 

1冊約4000円と高かったので、

買おうかどうか迷ったけど、購入して正解でした!