沖縄2日目は沖縄行きの目的である芭蕉の糸作りに。



うるま市にある芭蕉布こもれび工房さん。
代表の春日さんのお話を聞いたあと、すぐ近くにある芭蕉畑へ。







7000本ある芭蕉。糸作りのために短く切って揃えてある芭蕉は圧巻です。





あらかじめきって外側の皮を剥がしてある茎の、まずは皮の剥がし方のレクチャーを受け、皮を剥がすナイフを1人1本ずつ貸して頂きトライします。


もうこれだけで美しい芭蕉の茎。







ナイフで皮の真ん中あたりに切れ目を入れて…







ペリッと剥がしていきます。
春日さんを見ていると、あたかも簡単にペリペリ剥がしていきますが、これがどうして案外難しい。







最初のうちはコツがわからず、折れたり曲がったり千切れたり…







剥がした皮の、さらに外側の繊維の部分を剥がして3枚分くらいを一纏めに。






それを工房に持ち帰って、大鍋でグラグラ煮て行きます。
この鍋には灰汁が入っていて、ペーハーを見てから芭蕉の繊維を投入。
温度、湿度、ペーハーによって出来上がりが毎回違うので、慎重に煮ていきます。






約2時間煮るので、その間にお昼ごはんタイム。
近くの食堂と市場が一緒になったような施設で食べたのは…


豆腐がど〜んと入った豆腐そば。
これだけでお腹いっぱいになります。





工房に帰ってからは、春日さんが鍋に付きっきりで煮具合を見ていきます。
茹ですぎても足りなくても次の工程であるウー引きが上手く出来ません。


えーびーという竹で出来た道具に皮を挟んでしごくと、美しい芭蕉の繊維が取れます。


両手で均等に引くのがコツ。







作業が始まると、皆さん黙って黙々とひたすら引いて行きます。






私は芭蕉3本分、繊維8束をやっていくうちに(最初のうちは切れたり団子になったりしたけど)だんだんとコツがわかってきて、「今日出来なかったら明日もこの作業をやります」という春日さんの言葉に、焦りながら必死になって引きまくって…


この日のうちに全部引き終えました。
美しい繊維が出てくるのを見ていると、嬉しくて楽しくて、思わず「やった〜!」と声を上げてしまいました。





夜は春日さんオススメの地元の人でも知らないという予約しないと入れないお店に。(マイナー過ぎて、お店の名前もないという…)


捕れたて新鮮なお刺身や豚足のおでん、定番のゴーヤーの佃煮、名前もわからない料理と福岡出身のシェフがお正月にこれは外せないという筑前煮と、食べきれないくらいのご馳走が次から次へと出され、私は早くからギブアップしていたけど、さすがに他の人も食べ切れなくて、残ったお料理は持ち帰って明日のお昼ごはんに。
どっさり頂いた残り物を手に、お宿に帰ったら、バタンキューで寝てしまいました。