昨年、大阪中の島美術館へ行った時、岡山民藝協会の会員となりました。


それほど民藝に造詣が深いわけでもないのですが、協会に入れば旅行やイベントの割り引きがあるのと、全国の民藝館に無料で入れるというのでなんとなく会員になったのです。





その民藝協会の新年親睦会があるというので行って来ました。

初めての参加だし、会場が倉敷国際ホテルだというので、何を着ていくか悩み(ちゃんとしたスーツやお出かけ着を持っていない)着物を着ていく事にしたのですが、2時間も前から始めたのに、着物を着てみて長襦袢の袖と着物の袖丈が合わず、違う長襦袢を引っ張り出し、やっと着物を着ても、今度は帯の結び方がイマイチで…


普段は簡単な半幅帯しかつけないので、袋帯はどうだっけ?

高価な帯なのでシワをつけたくなくて、結ばずにお太鼓を作ると緩んでグズグズになるし、普通につけると妙に長さが余るので多分二重太鼓帯なのだけど、一人で二重太鼓は難しすぎる…

結局胴回りを3重に巻いて普通のお太鼓で誤魔化し、慌てて車に乗ったのが30分前。ホテルまで30分くらいかかるのですっ飛ばしてホテルに行ったら、駐車場が満杯なので近くの市営駐車場へ停めてくれと言われ、市営駐車場に行くと数台入り口で待っている…


これを待っていたら随分遅刻する〜、とぐるぐる回って、そんなに遠くない駐車場に車を置いて歩いたのですが、ホテルの駐車場に停めれると思って来ているので、ショールも羽織りも持たずに出かけたので寒い!


おまけに慌てて出かけたのでスマホも忘れて写真の一枚も撮れず…





それでも、講話が大阪民藝館の学芸員の小野さんのお話で、昨年開催された喜如嘉の芭蕉布展についてのお話。

裏話もあって、とても面白かったです。





お昼はホテルのランチ。フレンチのミニコースで、久しぶりにこんな柔らかいお肉を食べました〜。





そして、全員当たるという福引きで、私は張り子の人形が当たったのですが、申し訳ないけどあまり好みのものでなくて、ちょっとガッカリして帰ろうと歩きかけたら…

「その張り子、お気に入りですよね?」

と声をかけられ、聞くとものすごく好みで欲しいと思ったのだけど、と言われたので思わず、

「よかったらどうぞ!」

と言ったら、代わりに彼女が当たった焼き物のピッチャーを下さいました。





私はもう、全然こっちのほうが良かったよ!



参加記念の竹箸とおやつに出たクッキー。

この竹箸を作ったのは現在和気に在住の竹細工職人 平松さん。

たまたま座ったのが平松さんの向かいで、お話させて頂きました。
平松さんは数年前児島の暮継工舎でかごのワークショップを受けたのがご縁で、勝山にお店があった頃に行った事もあり、ちょっと前に和気に引っ越して、いい竹を探しているという話を聞いて気になっていた人です。




話をしていると、実はまた引っ越しを考えていると…。それも総社か吉備中央町あたりに!
私の全然進まない竹細工に、これで勢いがつくかも!と興奮しながらお話させて頂きました。




そして、実は会場でとんでもない出来事が…
履いて行った草履。ウレタンの安物なんですが、何年も履かないまま放置していたものを慌ててつっかけていったのですが、会場内を歩いていると、何やら違和感が…
おかしいな、と見てみるとくつ底(草履だからぞうり底?)が剥がれてパカパカ状態に!

これはマズイぞ、と思いフロントに行って事情を話すとアロンアルファを出してくれました。(ありがたい!)
なんとかくっついたと思って歩きだすと、さらにその上が剥がれて、パカパカ再び…ガーン

恥を忍んでもう一度お願いすると、アロンアルファでくっつけた上に結束バンドでとめてくれました!
帰る前に履けなくなっては困るので、とフロントにいた女性のアイデアです。


本当に涙が出そうになるくらいありがたかったです。さすが国際ホテルのフロントマン。
助かりました。




…という隠れたところでドタバタがあったのですが、せっかく着物を着たのに写真がなくて。
十代の頃に仕立てた着物。訪問着なのか付下げなのかもわからないけど(襟に模様がないから多分付下げだと…)たくさん持っている着物、殆どが十代に仕立てたものなので色柄が可愛い。小物も派手な色が多くて、この歳になって着るにはちょっと…なのだけど、それでも着ずに仕舞っておくほうがもったいないので…


裾模様だけお見せします〜
長年タンスにしまったままで風通しすらしていなかったけど、機会があればあれこれ着たいです。(その前におさえた色柄の小物を買わなくては!)