魂腱鞘炎備忘録魂


産後1ヶ月もしないうちに両手の親指の付け根に痛みを感じるようになった。


3キロの子を移動させるため持ち上げる

授乳時、沐浴時にに頭を支える


それくらいしかしていないはず。

でも痛み出したら、ちっとも良くならない。


毎日痛くて目が覚め

寝起きから痛くて

トイレで拭けない

お茶をコップにそそげない

扉、鍵を開けられない

抱っこ紐つけられない

ベビーカー押せない

新聞めくれない

買い物籠持てない

バッグから財布出せない

携帯操作できない

沐浴も出来なくなり、

保湿剤も痛くて塗ってあげられない

などなど


出来ないことが多すぎて書ききれないけど

明日は、明日こそは良くなるのでは、

と信じて湿布やアイシング、サポーターを

毎日続けて抱っこも極力しないよう、

家事はなるべく休んで過ごしていた。


厳密には、やれば出来なくないのかもしれないけれど、痛すぎて憂鬱なので、痛いからやりたくない。動かすたびに刃物で切られているような痛さ。


2ヶ月後、痛みでどうにもならず

旦那さんに何かの用事を頼まれた時

泣きながら当たった。


「だから痛くて出来ないって言ってるじゃん!!

もう無理、痛くて何も出来ないし、泣いてる子の抱っこ出来なくて、ごはんも作れないしえーん


自己嫌悪の極みで産後のホルモンバランスもあるのか、心はボロボロ。


旦那さんに宥められ、

子供を預けて整形外科でステロイド注射を受けることに予防接種


注射後は一時的に良くなるも、完治はせず

片手2回ずつ注射をしても治らなかったので

今後の育児、妊活を考え腱鞘切開に踏み切った。


とはいえ、なかなか踏み切れずに痛みを我慢した期間は結構長かった。

手外科も3件受診して決めた。

腱鞘の切開も、先生たちは腫瘍の除去などとは異なり、本人の決意次第、やりたかったらいつでもどうぞ、という姿勢だったのも、手術することがいいのか悪いのか、我慢すればいつか治るのか、判断がつかなかった理由の一つだ。


ネットで毎日毎日調べたけど、結局、原因もホルモンではあるが、どうして腱鞘に影響するのかまでは解っていないとのこと。

同じような悩みの人のブログを探したけど見つからず。

整骨院や鍼、ストレッチなどもチャレンジしたけど、どれも効果は無し。

高額の骨盤矯正を進めてくる整骨院もあった。

腱鞘の締め付けが骨盤矯正なんかで治るわけないじゃん!と思い、お断りしたら冷たくあしらわれたり。

痛い手を使って、子供のミルクや昼寝時間調整して、抱っこして、荷物抱えて、藁をもすがる思いで伺っても、治る見込みもなく、色々営業してきたり、冷たくあしらわれたり、いつも帰り道は途方に暮れてメソメソしていた。


助産師さんに、頑張ってるね、ホルモンバランスが戻る頃、だいたい産後半年くらいしたら治るよ、大丈夫と励まされた言葉を信じていたけど、私は普通ではなかったらしく、1年以上も治らなかった。なにより私は3ヶ月で断乳して4ヶ月目には生理もきたので、もっと早く治ってもおかしくなかった。


私が思うには

ホルモンバランスによって、

腱鞘がぎゅっと締まってしまい、

(ここまでは産後や更年期によく起こるけど)

私の場合はそのエラー司令が注射をしても、ホルモンバランスが戻ってきても修正されず、結局手術をする以外治ることはなかったんだと思う。

高齢なのも原因の一つかも。

遺伝や体質もありそうだ。


発症から一年と2ヶ月、手術が終わりやっとまともな暮らしが、育児が出来るのかな、と思うと少しホッとしています。


術後2ヶ月。だいぶ痛みも取れてきた。

でもまだまだ出来ない動きはある。


そういえば、3回目のコロナワクチン接種時、予約して行った病院で、接種してくれた若い看護師さんが腱鞘炎ですか?と声をかけてくれた。

私も産後にステロイド注射打ちました、痛くて育児が出来ない辛さ分かります、って言ってくれてすごく救われた。

共感してくれるってこんなに嬉しい事はない、本当に有難かった。


私もこの体験談が誰かの救いになればいいな、などと思ったりする今日この頃。


25歳の長老相手に若造がグイグイ