体外受精に一歩踏み出すまで、決心がつかず悩みました。
私自身は高齢（2021年で40歳）という点以外において、
検査の結果、幸いにも不妊の原因がなく、ＡＭＨも基準値内でした。
そして半年前には１度初期流産もしていました。
そんな中でステップアップしても良いのか。
体への負担はどれくらいあるのか
仕事への影響がどれくらい出るか
費用が高額だという事実
そして様々な不安に気持ちが耐えられるのか
私だけじゃなく、多くの人が悩まれると思います。
ちなみに、決意した理由は
元々旦那さんの精子のコンディションが悪く、通院にて改善はしてきたものの
サプリなど毎日飲んで努力をしてもらっていることに対して、私が負担に思っていたり
人工授精の際も、毎回結果にばらつきがあり、少々不安に思っていたり
やはり、毎回儀式的にカップに出してもらうこと自体申し訳なく思ったり
・・って、え、旦那さんマターばかり
でも、正直に思い起こしてみると無意識に私はこんなことを思っていました。。。
これらの思いから早く解放されたい、という気持ちだったような気もします。
そして何より、人工授精でも前後の日程でタイミングは取らなきゃいけないわけで
その義務感が・・・
老体＆仕事疲れの体に鞭打って、というのがしんどい。。。
誤解なきように申し添えておくと、職場も同じため、ずーっと一緒＆仲も良いのですが、そこだけは、心身ともにしんどい、という感じでしょうか。。。
もちろん体外受精で、妊娠率がすごく上がるわけではありません、特に初期胚移植となれば20代後半の自然妊娠率と変わらないと思います。でも少しでも望みがある方法にチャレンジする、その思いが固まるまで少し時間がかかりました。
そして体外受精を始める運びになったものの、いざ始めるとなると今度は不安が増大し始めました。最初なので主に「注射こわい」「ホルモンの影響で頭働かなくなったり、気分が落ち込んだらイヤだな」などなど。
ちょうどそのタイミングで、会社の先輩と女性特有の不調について雑談をする機会がありました。そこで、あむあむさんはどうなの
最近、と聞かれたので、思わず今の状況や不安を話てしまったのです（今思うとなぜ話してしまったのか、私のバカバカ
という後悔しかないのですが）
コレコレこんな不安を抱えているけど、子持ちの多い職場（特に昼休みは子供の話題で持ち切り
不妊治療された方はおらず、むしろデキ婚率高め）でそんな話をしたら、みんなから可哀そう、なんて思われたら困るから話ずらいなー
こんなことを言ったと思います。
そうしたら、食い気味に
「え、ごめん、それは可哀そうじゃないから
自分たちが望んで治療してるんでしょ、治療できる環境や状況があるのに、それは可哀そうじゃないからこんなこと言って悪い人と思わないで欲しいけど、可哀そうっていうのはおかしいから」
なんか、いや。色々、そういうんじゃないですけど、、、、しかも字面だと伝わりにくいのですが、なんか怒ってるし、語気強めだし。軽く怒られた感じでした。
軽い気持ちで「かわいそう」という言葉を使ってしまった自分、反省。
仰ることは間違ってない、正しい、でも、正しいことを（この状況で）正しいと主張するだけが正義ではない、、、、私は少し悲しくなったよ、そのように言われた私の気持ち、少しだけ慮ってもらえませんかいや、間違ってないけど、なんかいきなり怒られて、つ、辛い、悲しい、、、
「そ、そうですよね、世の中にはもっと大変な思いしてる人がいますもんね」
「うん、うん、たしかに、たしかに（マスクの下は半泣き、心ここにあらず）」
その数日後から自己注射を始めたのですが、朝お腹に針を刺すたび、「くっそーかわいそうじゃないんだな、この痛み、この恐怖、かわいそうじゃないんだなこのやろー（ブスッ！ひぃ〜
）」と思いながら刺しまくりました。
そして病院でお尻を突き出して痛い注射をされる度、採卵後に痛みに苦しめられる度、同様に「くっそー」と思いながら過ごしていました。
逆にその気持ちが原動力で乗り切れたのかも（笑）先輩、ありがとうございま〜す
持病を抱えていらっしゃることによる不妊治療の場合もあるとは思いますが、不妊治療そのものは病気ではなく、費用も高額なので、恐らく、不妊治療出来て将来に希望があるくせに、何弱音吐いてるの？って思う方もいらっしゃるんだとは思います。
どんな葛藤や不安、身体的な苦痛が伴おうとも、そう思われてしまうことは避けられないんだと思います。
そもそも今回は私の中に、少し優しくされたい、という甘えがあったのが原因だと思います
本当に難しい話題なのだな、と改めて気づかされ、反省した出来事でした
