グリーンインフラと食料自給率向上

４）気候危機対策についてうかがいます。

国連IPCC「1.5度特別報告書」は、「2030年までに大気中への温室効果ガスの排出を2010年比で45％削減し、2050年までに実質ゼロを達成できないと、産業革命前を基準とした世界の平均気温の上昇を1.5度まで抑え込むことができない」としています。当市は、令和12（2030）年度のエネルギー消費量削減目標を平成25（2013）年度比で-33%としています。目標値を引き上げていくことを提案しますがいかがでしょうか。

市長答弁）昨年3月には東山市エネルギービジョンを策定。エネルギーの消費量33%削減は非常に高い目標。温室効果ガス53%削減の実現にはエネルギー消費量についても 33%削減しなければならない。当市のエネルギー消費の5割近い部分はご家庭だ。さらに高い目標数値を掲げることは市民生活に大変な影響をもたらすことになりかねない。まずは温室効果ガスをいかに減らすかということに注力するべきだ。単純にエネルギーの消費量削減を量的に目標数値だけ上げるということについてはいかがなものか。

私）家庭だけに負わせることは確かに負担になるが、市が支援すれば新たな投資にもつながることだ。「持続可能な東村山を目指す経済・社会・環境の三側面で新たな価値を創造する」上でも目標値を上げていくべきだ。

５）気候危機対策・農業振興に関して伺います。

東京都の食料自給率は０％です。災害時にも、市民の健康を守る上でも重要なことが地産地消です。

地産地消の取組は食料自給率向上にも寄与するという市の認識は重要ですが、施策には課題が残されています。第３次農業振興計画の目標を引上げ、東村山市の地産地消の目標値を設定し、引き上げていく施策が必要です。

市として学校給食と農家との連携を進め、学校給食への地場野菜の納入量を増やす等、農業が東村山市の基幹産業となるよう農業振興を優先的に進めることを提案いたします。

市長答弁）　学校給食への地場野菜納入率１３．３％のところＲ７年目標値２０％。

Ｒ４は１４．２％だ。

農地の対策に関する支援や農業者の生産施設の整備農業資材・堆肥の購入経費の補助や地産地消推進の情報発信ツール「ロカスタ」の活用、各種マルシェの支援など様々な施策を通じて地産地消を推進し、都の農業振興プランとの整合性をはかりつつ、Ｒ７に見直し予定となっている成果指標を設定し、計画を推進する。

私　再質問①）これらの施策は重要であるが、この施策で基幹産業になるという認識か。

市長答弁①）基幹産業の定義の問題はあるが、当市の農業は重要であるが農業従事者も少なく兼業の方も多い現状を鑑みると農業振興策を取ったからといって基幹産業とするということには難しさがある。

私）(色々答弁があったけれど要はやらないってことだな）食糧自給率を上げて、市の農産物を作って回していけるような仕組みを作っていかないと、高齢化や担い手不足は解消できない。作る人だけでなく食べる人にも重要な施策だと思うので農業従事者が生活できる仕組みを希望する。

６）「東村山らしい風景」についてうかがいます。「武蔵野のみどりを色濃く残した自然豊かなまち」、これが当市の魅力であり特色です。「東村山らしいと魅力や誇りに感じる風景を未来につなげていく検討を始める」というのであれば、みどりの基本計画で緑被率の現状維持としている目標値をさらに引き上げ、緑地・農地の買取を進めるべきではないでしょうか。

答弁）市では限られた予算の中で市内全ての緑地を公有地化することは困難。その中でも前川公園、薬師山緑地の買取、萩山公園の整備をしている。

農地の買取についても市街化区域内の計画的な整備を進めていく上で必要な生産緑地は今後も買い取りを検討する。生産緑地の指定、面積要件の緩和や特定生産緑地制度の開始により保全策の取り組みを講じる。市民共通の資産という認識を市民の皆様と共有し、都市計画道路の整備などに合わせて街路樹の配置等により抑比率の増加を見込むなど線上に連続した緑を増やすことにより緑被率の向上を図っていくほか様々な取り組みを交えながら緑の保全に努めていきたい。

再①）ということは、みどりの基本計画の中で緑被率を現状維持としている目標値は引き上げないし、緑地の買取については市全体の歳入歳出のバランスの中で総合的に考えていくという理解でよいか。

答弁①）趣旨としてはやや違うが緑地・農地の買取りについては予算の範囲内で進めていかざるを得ない。

私）東村山らしさというのは小さなみどりをつなげることなのか。薬師山緑地の買取などはとても良い取り組みだが、一旦失われた緑を元に戻すことは大変だ。前向きに取り組んでほしい。

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７）地域創生の考え方は

８）公民連携　公共施設再生アクションプラン（案）を中心に

代表質問③ 気候危機対策・食料自給率向上

代表質問③　気候危機対策・食料自給率向上