就学相談について

質問）就学相談利用の流れと相談者の平均的な相談回数は。

答弁）就学相談とは、保護者の方が就学についての相談だけでなく、子どもの可能性を最大限に尊重し、自立し社会参加するための基礎となる生きる力を培うことを目的として

②一人一人の特別な教育的ニーズに応じた、適切な教育を保障するため、教育、医学、心理学などの観点から総合的かつ慎重な判断を行うこと

③就学先を保護者と共に決定していくというプロセスそのものを指すもの。

具体的な流れは、

①保護者の方からの就学相談の申し込み

②お子さんの行動観察及び保護者との面談

③就学支援委員会で医師の意見書や発達検査など客観的資料も含めて総合的に判断された就学先を保護者に伝える所見の面談

④必要に応じて特別支援学校や特別支援学級への見学・体験、最後に就学先の決定

という流れになっている。

保護者の方の求めに応じて面談や電話による相談もその都度行っている。

質問）相談者が就業している場合や他の子育てや介護をしている場合、相談自体、困難となるケースがある。土日対応や夜間の対応、また保育対応等、就学相談に参加するための支援にはどのようなものがあるか。

答弁）

・就学相談で来庁する場合は事前予約制（電話・インターネット）。

・児童生徒の行動観察、保護者の面談も、７月下旬から2週間を利用し集中的に実施をしているが、日程調整が難しい方もいるので7月以降も10月から12月にかけて、別日程で追加相談を複数用意し、できるだけ保護者に来庁してもらえる日を選択できるようにしている。

児童生徒の行動観察、保護者の面談についても、７月下旬から2週間を利用し集中的に実施をしているが、日程調整が難しい方もいるので7月以降も10月から12月にかけて、別日程で追加相談を複数用意し、できるだけ保護者に来庁してもらえる日を選択できるようにしているため土日や夜間また保育対応等は行っていない。

※土日の対応やってー！障がいのあるお子さんを育てる保護者の中には仕事で休めない方や、就労を制限せざるを得ない方もいらっしゃいます。

質問）障がい児を養育している方は頻繁に就学相談だけでなく、申請や様々な状況に応じて来庁する機会が増える。

市役所にいかなくてはならない場合、どうしても保護者、多くは母親が仕事を休まなければならない状況にもなる。

土日や夜間の相談についても検討してもらえないかと思うが、検討はされていないのか。

答弁）特段検討はしていないが、どうしても都合がつかない場合は個別に対応している

※個別に対応とは？議会答弁ではこれ以上突っ込めませんが、この「個別対応している」を根拠に具体的に困った時は個別対応を求めていきたいです

質問）東京都による就学相談の手引き

（こちらTebiki3_part1_r5.pdf (tokyo.lg.jp)です。

↓このページの中にあります

小学部・中学部への就学相談、転学相談について | 東京都特別支援教育推進室 (tokyo.lg.jp)）には、保護者からの意見聴取及び説明について「本人・保護者に対して十分な情報提供をしつつ、本人・保護者と小中学校等及び特別支援学校との合意形成を図ることが重要です」とある。合意形成に対する課題をうかがう。

答弁）

子どもの障害の気づきから受け止めに至る保護者の気持ちの変化については、どなたも一様ではない。保護者がその心の葛藤を克服して解決への努力を続け障がい特性等を受け入れていくには長い時間が必要となると考えている。

就学相談に携わる職員は、こうした保護者の感情にいかに寄り添い、共感して援助者としての役割を果たすことができるかが本人保護者との合意形成を図る上での課題。保護者の教育に関する意向や、子どもの現在までの治療、療育歴成長発達の様子や育児の経過等について丁寧に耳を傾けるとともにその共感的な理解に努め、温かい人間の中で、保護者との信頼関係を構築しながら相談にあたることが大切である。

そのうえで子どもの可能性をより一層伸長する教育環境や教育内について適切な情報提供や助言をする必要もある。

特に特別支援学級や特別支援学校への就学が適切であると判定された際には少なからず動揺される保護者の方もいる。職員は就学に関する多様な情報を適切かつ正確な方法で提供しそれらを保護者が自ら整理統合して適切に判断できるよう援助するという姿勢で相談を行うように努めている。

私の思い

障がいのある子どもを育てる保護者の方からお話を伺う機会があり、追い詰められている状況を聞きました。

最後の質問で「障がいを受け入れるまで時間がかかる」という答弁のようなケースもない訳ではありませんが、「子どもの症状に名前がついたことで、そうだったのか、私の育て方のせいじゃない」と思ったというお話も聞きました。

その方のケースは様々です。

答弁には「温かい人間関係の中で、保護者との信頼関係を構築」するというよりも

高圧的に感じられるような対応を受けたと傷ついている方もいました。

障がい児を育てる保護者が、支援を必死で探しても十分なものが見つからない、就学をどうする、学校等から呼び出しがあったらどうする、兄弟姉妹の具合が悪い時は、学校で頑張っている反動で家庭で爆発してしまう・・・等、どう考えても障がいのある家庭（障がい児・者どちらも）に対する支援は薄すぎると思います。

東村山市だけで解決することではないかもしれませんが、人権を守り、一自治体として障がい者への支援を拡充する姿勢を見せてほしいと感じました。

同時に、国としても障がい児・者への予算配分を拡充することも重要です。

ポンコツオスプレイを購入したり、軟弱地盤の辺野古の基地建設を進めたり、混乱続きのマイナ保険証を強行したりするよりも、もっとやらなければいけない施策がたくさんあるはず。

優先順位の高い施策の一つは、間違いなく障がい児・者政策だと思います。

引き続き学びながら、取り上げていきたいです。

最後までお読み頂きありがとうございました。

就学相談について（１２月議会一般質問②）