12月一般質問　給食について(NO3)

小学校給食の調理室。東村山市は老朽化を理由に、全校にある調理室を少しずつなくす検討を行っています。６月、９月に引き続き１２月議会でも取り上げました。

（私）

「学校施設の再編」の視点で多角的に給食の提供方式を検討する、ということですが公共施設の再生計画と、自校方式の調理室の改修は両立しない、というのが市の考え方なのか。

（答弁）

持続可能な給食提供をどうしていくかということで、他市の事例も含めて現在のうちの市でやっている自校方式とか他市で行っている親子方式とかセンター方式ということも含めて議論している。

※明確な答弁を避け、両立しないとは言い切っていません。

（私）

市は、給食室単体での建替え・改築・増築には多くのコストと時間がかかるとしている。試算はどうなっているか。

（答弁）

他の自治体の事例を参考にすると数億円単位の費用が掛かるものと想定している。また工事計画、設計、施工にかかる期間としてはおおむね３年～４年程度かかるものと認識している。

（私）

私はあり方検討会の傍聴には必ず行っています。その中で自校方式も排除せずに検討していくということが再三繰り返されているにも関わらず、老朽化が特に問題になっている小学校が具体的に出ている中で、具体的な試算も、資料もないので自校方式はもう無理ですと、そういう結論に立って資料を作られているように見えてしまう。数億円単位のお金がかかるのは当たり前のことで、それをかけても子どもの給食室を残すべきだと思う。自校方式の給食を残すための議論はいつ行われるのか。

市は、自校方式はやめるという結論に沿って資料を作成しているため自校方式を続けるための具体的な試算は全くしていません。また、いつ議論するか確認しても明確な答弁はありませんでした。

（私）

建築に詳しいわけではありませんが、調布市では、調理室改修を１年～２年に1校ずつ、順番に進めて老朽化対策をしていることが示されています。

国交省にも聞いたら、改修の場合、既存不適格の解消については求められない。ということも確認しました。

調布市は中を全部くりぬいてというかがらんどうにして作りなおすということもしていますが、既存不適格の解消との整合性が保たれているということも聞きましたた。確かに、部長がいうように課題は大きいし、大変だと思いますが、やっぱり給食の意義を考えると、東村山の小学校には全校に給食室があるんだっていうことは、どうしても未来につないでほしいです。東村山の給食室の外枠を壊さないで、改修する場合には、どういう課題があるのかぜひ調査を一緒にしていただきたいです。

（私）

学校給食温度調査の目的として「配送を伴う給食調理提供方式を実施した場合において、配送を含めた学校給食の温度変化を検証すること」とされていることから、学校給食において「温かさ、温度」を重要であるという立場に立っているかどうか、確認しました。

これには訳があって、東村山市の中学校給食は選択制のセンター方式。おかずは冷却されて届きます。中学生や先生からは「温かさがあればいいのに」という声があがっていますが、現在のセンター方式を改善することはされていません。温度について調査するということは、市が重要と考えているからにほかなりません。はぐらかし答弁があった後

（私）

再２）大事なところなのでお伺いしたい、じゃあ温かいということは重要なんですよね、給食においては。

（答弁）

温かくおいしい給食提供ということも重要なテーマととらえている。

最後に小学校給食の調理員をされている方から伺ったお話を紹介しました。

（私）

「毎日子供たちに、温かい給食を提供して喜んだ顔などや感想をいただくのがとても嬉しい。手作りでしか味わうことができない味があるし、冷凍なら家でも味わうことができるから学校だけでも手作りのあたたかさをずっと続けて欲しいと思います。
中学のことにこの方は触れていて、給食は配送上冷却しての提供で、作るものは同じだとしても、冷たいだけでおいしくないと言われてしまって、一つ一つ箱に詰め手間を掛けて作ってるのに、作ってる側からすると悲しいことですよね。私は作る側として、不味いといわれるのが一番悲しいです。」

どういう方式にするか、最後は市が決めることです。こういう言葉を聞いているからこそ自校方式の小学校給食を継続してほしいし、中学校でも温かい給食を実現したいと思います。

自校方式の小学校給食は東村山市の財産