題名から察してください
そうです
締め出されました
我が家に
先日
スーツケースが壊れたので
粗大ごみの集荷予約をしました
集荷の日を待って
有料ごみの処理券を買って
貼って
予約していた時間までに
マンションの共有部分に持っていきました
…？
マンションの…共有部分…？
え？
どこ？
そういえば
昔マンションの共有部分に
シールが貼られた粗大ごみが置かれてたことあるな
あれ？
でも待てよ
あの時
あの布団セットたちは
オートロックで入った後のスペースに置かれてなかったっけ？
ごみ収集に来る人は入れないよね？
じゃあ
オートロック入る前の共有部分に置かないとだよね？
だよね？
大丈夫だよね？
不安の念を
微塵も感じさせることなく
涼しい顔してオートロックの前の
インターホンとかがあるスペースに
そっと置いてみる
え？
ここだよね？
ここでいいんだよね？
いいんだよね？
まあいっか
ここで
そこで気付いた
あかん
締め出された
その瞬間すぐさまオートロックのドアを見たよね
オートロック
閉まりました
しっかりと
あれだね
スローモーションに見えたね
時すでに遅し
一応
何事もなかったかのように
オートロックの自動ドアに近づいてみる
うん開かないよね
むしろ開いたらダメだよね
締め出されました
鍵もない
携帯もない
タンクトップに前髪あげたままで
履きつぶしたペタンコの靴で
私は今とんでもなくダサい
そして雨
やばいね
でも…
私は知っている
このマンションには抜け道があることを…
まずはマンションを出て
道路側に設置されている
階段から入るドアに手をかけてみる
開かないよね
そりゃそうだ
でも隙間から乗り越えられたりしないよね
そうだよね
こんなものは序の口
雨に降られながら
平然とマンションの反対側に回る
ゴミ置き場のドア…
ここ…
実は閉まってないとか
あるよね？
無防備なドアも
1つくらいあっても良いよね？
開かないんだなーーー
みっちり閉まってんの
真空パック並みに
最後の手段だよね
雨に濡れながら
隠された扉へ
自転車置き場につながる
細っそい小道を進む
木が生い茂ったその道は
ジャングルさながら
自転車置き場を突き進み
世界中のどの場所からも
死角になっているだろう扉に手をかける…
すると…
開かない！！！
もうね
全然開かない！！！
すっごい
セキュリティ
鉄壁
こんなジャングルの奥深くの
隙だらけみたいな扉くらい
半開きだったりしても
誰も怒らないと思うの
でも
がっちりセキュリティ
さすが令和
もうさすがの私も成す術なし
とりあえず
雨に濡れてて寒いよね
無駄にタンクトップだしね
もうこれは
誰かがマンションから降りてくるか
誰かが外から帰ってくるのを
エントランスで待ち続けるしかない
玄関に戻ってエントランスで
ぼーっとする
これから何分も
いや
何時間もこのままかもしれない
今が何時かも分からない
正直ここまで
体感では20分くらいに感じている
ひとまず試しに
自分の家のインターホンを鳴らしてみる
まあ
勿論誰も出ないわけだが
気休めに鳴らしておく
えっと
このマンションってこんなに出入り少ないんでしたっけ
私だけ？
住んでんの私だけ？
って言うくらい誰も出てこない
同じく誰も帰ってこない
四面楚歌？
とりあえず
マンションの前を通り過ぎる人たちに
変な人だと思われないように
スーツケースの壊れた部分を
直そうとしているフリをしてみる
無念
直す気のない
車輪の部分を
5回くらい見直したところで
女神降臨
サラリーマンの
ふくよかなお父様が
無事帰宅…！
住んでた！！！
このマンションに息をひそめているの
私だけじゃなかった！！！
9割がた変な奴だと思われたであろうが
おじ様のオートロック解除にあやかって
やっとの思いで侵入成功
謎に
スーツケースもまだ手に持ったまま侵入
その後
優しいおじ様に
粗大ごみの置き場所も教えてもらって
無事帰宅できました
おじ様ありがとう
もう二度と
鍵を持たずに部屋を出たりしない
ちなみに
帰ってから
インターホン押してる自分の映像が残っていましたが
非常に怪しかったです
お巡りさん
私です
さらに
インターホン押してから
おじ様が降臨して下さり
部屋に到着するまでの間
その間2分
たったの
2分
肌感では
40分くらいあってんけど
と言う
また無駄に長いブログでしたよ！
皆様もお気をつけてね！