8歳のリン

小学校も昭和とは明らかに違う。

『今日、リンちゃんがすり傷を…』

『今日、リンちゃんが転けて…』


初めてそんな内容の連絡が

担任からあった時は

本当にびっくりした。


だ、大丈夫ですよ先生!

病院に行く様なケガの時だけ

教えてもらえたら

大丈夫です!


まさにこれが

モンスターペアレンツ対策

なのだろう。

小さな事でも早めに連絡。


平成、令和の先生は

気疲れするだろうな、、と

少し可哀想になる。


この頃から

帰ってきたリンが

泣きながら話すことが

多々あった。


『○○ちゃんと喋ってたらリンだけ怒られた』

『○○ちゃんに髪が変だと言われた』

『○○ちゃんが、○○くんが、』


あまりに毎日続くことがあって

こちらから先生に聞いてみた。


私はフレンドリーに

接するタイプで、先生も

リラックスした様子で

話を聞いてくれた。


この時分かったこと


リンは人前で我慢する。

家で泣く。

言われた言葉に敏感で

髪型については

12歳の今も

当時の気持ちが癒えていない。


同世代、同じクラスの子が

ふざけて友達にかける

たわいも無い会話や言葉に

毎日、傷ついてしまい

帰ってきて泣く。


それを繰り返した時期。


先生はすごく親身に接して下さり

心配したり、見守ったり

色んな角度から

リンを見てくれていた。


この時期を経て気付いたのが

《繊細な娘》だという事。