サッカー漬けの息子の、そう小さくもない悩み。

それは「学校の友達とほとんど遊べないこと」

 

通常授業の時はあまり感じないらしいが、長期休みが近づいてくるこの時期は短縮授業などで丸々午後が空く、と言うのも珍しくない。そういうスケジュールは予め分かっているため、みんな前もって遊ぶ約束もしているらしい。

誰かのうちに集まることが多いようだが、親によっては計画してちょっと遠出したりもしてるみたい(息子情報)。

 

息子はと言えば、どこにも行かない。真っ直ぐ帰ってくる。

私が思うに、息子がサッカーを理由に断り続けているうちにあまり誘われなくなったのだろう。練習がナイターの時は少し遊べるけれど、せわしない感じが嫌みたいで帰ってくる。だからと言って友達との雰囲気は悪くないと思う。「あいつ、付き合い悪いよな!」ではなく、ちょっと尊敬と羨望が混じった「サッカーだから仕方ないよな」みたいな感じ。それはたまーに友人達と予定が合って遊んでいるところを見たり、学校へ行く機会に観察しているので分かるのだ。

 

最近、息子とこのジレンマについてじっくり話してみた。

今の生活を続けるか、サッカーの頻度を減らして友達と遊ぶ時間を増やすか、の2択。それぞれのメリットやデメリットも掘り下げて。

そのように論理的に考えていくと、息子は迷わずに今の生活を続けることを選んだ。これは私の顔色を伺ったとかでなく、息子の真の気持ちだと思う。

 

実際、息子はサッカー生活でかけがえの無い経験をしている。

日々練習や練習試合に明け暮れ、目標を持って1年間いくつかの大会に臨む。喜び…悲しみ…悔しさ…辛さ…達成感…そんな感情を全身で受け止める。チームメイトとの友情を育み、トレセンやスクールなどで自分より高みにいる選手の世界を垣間見る。親でも学校の先生でもない、コーチという大人と出会い信頼を築いていく。そう言うものが合わさり、“非常に満足度の高い活動” がサッカーであり、友達との時間にまさって

いるんだろう。(もちろん息子はそんな定義付けしてないけど。笑)

 

でも彼の中にモヤモヤした気持ちが残っているのが手に取るように分かる。

友達と遊ぶのは楽しくてたまらないし、そんな時間が必要でもあるから当然だ。正直言って私にも何が正解なのか分からないが、とりあえずは息子の選択を尊重し、息子のジレンマに共感してあげることは忘れないでいたい。