日本を知る | ジャカルタ暮らし

ジャカルタ暮らし

2023年7月より夫の転勤でジャカルタへ。
夫と小学校低学年の息子、そして犬一匹。
初めての海外生活で感じたことを書いてみました。

こんにちは。

 

何かとてつもなく慌ただしい日々を送っておりました。

といっても、私が勝手に予定を詰め込んでいるだけなんだけど。

 

前回のインドネシア人のお友達からあの後も何度か相談が合って、それがとても面白い経験だったのでその続きを書いてみますね。

 

バリで仕事を始めた友人Rくん。家族が恋しいと言って仕事を辞めると言い出したことに対し、自立しろと一喝した私。もちろんフォローもしたので、その後は少し落ち着いたかなって思ったのですが、次は会社からの評価がめちゃくちゃ低かったと連絡が(笑)。

 

スキルもモチベーションも全てが基準に達していないと。滝汗

それに対して本人は、上司がネガティブでこの会社が自分に向いていないと言い出し。。。やっぱり契約が切れるのをを待って辞めると。

 

ああああ。。。。こうなるか。

彼は私に正直な意見を求めてるけど、私個人としてはすごく悩んだの。それで、日本人的な思考で率直な意見が欲しいのか、それともただ励まして欲しいのか聞いてみたら、正直な意見が欲しいと。

 

だから、本気な回答をしました。

まず、辞めたいと思っている人なんて上司から見ればすぐわかると。そんな人に高評価するわけないじゃんって。

彼らは大人で、経験もある。そんな気持ち見透かす力があるんだって。

それに初めての仕事でスキル持ってる訳ないじゃんって。

 

仕事が暇だとか退屈だとか言ってるけど、最初からすごい仕事させるわけないじゃん?彼らだって忙しいし、仕事手伝ってほしいに決まってるけど、あなたにまだそのスキルがないから任せられないの。それを暇だとか退屈だとか言う前に、できることを見つけなさいと。

 

それに、1年後に辞めると言ってるけど、上司の立場からしたら最悪だと。1年かけて教育したら辞める。上司からしたら時間の無駄じゃない?そんなんじゃどこに行っても同じことの繰り返しだと。我慢しろって。

 

いやーーーー。まるで弟に説教している気分でした。

超ストレートな意見(笑)

これを日本人に話したら、そーだよね。普通の感覚だよねって。

たぶん、日本人に話しても違和感ない回答だと思うの。

 

でもね、彼は自分の立場でしか物事を見ないのよね。

上司がダメだから部下が育たない、みんな1、2年で辞めるとか。

主体がいつでも「自分」であって、「彼ら」ではないの。

本当に良くない会社だったのかもしれないけど、判断するにはまだ早いかなって。

 

もちろんインドネシア人にも相手のことを思いやる気持ちはあるんだよね。

強い意見を言わないとか、できなくてもできる!っというのも相手の気を悪くしない気持ちからというか。日本とは少し違うけど。

 

でもね、何か。。。日本人って客観的に物事を見れる人が多いんじゃないかって思う。相手の気持ちを考えるというか。

先を考える力、きちんと事を理解して進めるスキルというか。

もちろん行き過ぎの時もあるんだけどね。

今までは私、この文化がちょっと窮屈に思える時もあったんだけど、これも大切なことだったんだなって今はわかる気がする。

 

これを思いやりとか、まじめと言うのかわからないけど、日本人って厳しいけど優しいと言うことが、こういうことなのかなって。

それに謙虚だよね。シャイとか、奥手みたいなイメージだけど、ベースとして謙虚な気持ちを持っている国民性なんだと思う。

 

こっちの根拠のない自信も羨ましいけど(笑)、何か、日本の奥ゆかしさも素敵だなって。初めてこんな気持ちになった。

こっちの文化で見習う部分もたくさんあるけど、日本の良い面も気づかされる。

 

有難いね、日本を知れて。違う視点から見れて。

異文化を知って改めて自国を知るってこういうことなんだなと

しみじみ感じました。