第86回アカデミー賞で9部門ノミネート、7部門で受賞した作品です。
アルフォンソ・キュアロン監督、サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー出演の映画。
宇宙空間でミッションに挑む、ライアン・ストーン博士とマット・コワルスキー。
ミッション中に膨大な宇宙ゴミが飛来してくるという報告を受け、慌てて宇宙船に戻ろうとするも間に合わず、
宇宙ゴミが次々と船に直撃し、二人は宇宙空間に放り出されてしまうのだが・・・という話。
ほとんどのシーンが宇宙空間でカット数を少なくして撮影されたもの。
その細かい部分がなんとも自然すぎて、本当に宇宙空間で撮ったのでは、と思うくらいです。
おまけに出演者もほとんどいないため、セリフも最小限。でも宇宙空間での命の危機というのを非常にリアルに描いています。
細かなカットでごまかすのではなく、むしろロングカットで「これ、どうなってるの?」と思わせながら、
「もしかしたらこういうことはありうるのかもしれない」と思わせるくらい没入感があり、非常に楽しめました。
宇宙空間ということもあり、「ここからどうやって展開するのだろう」というところから、
多少好都合なこともあれど、そうやって展開していくのか、という構成的にも面白みがあって、
なかなか他にないような映画に仕上がっています。
宇宙船系の映画はそこまで多く見たことはないですが、その映像技術はかなりのもの。
どうやって撮ってるんだろうと、見終わった後にすぐメイキングを見たくなる映画です。ぜひ。