倉庫で作業をしていると急に課長の怒鳴り声が聞こえて来ました。
行ってみるとまた彼女が怒られています。
そして次の瞬間、課長が手にしていた資料の束が彼女の顔目がけて飛んできました。
私は思わず、それ暴力ですよと課長に詰め寄りました。
課長は顔を真っ赤にして
うるせぇ、俺がいなかったらテメェらなんか仕事無いんだぞ
そう言って喚き散らしながら去って行きました。
いいの？毎日こんなんで。
やっと彼女に話しかけることができました。
慣れてますから。
無表情で彼女も去って行きました。
私は慣れないよ、一生。
その足で課長のもとへ向かい辞めますと告げました。
え、社長に言うの？
言っても無駄だよ。アイツは俺をどうにもできない。ここは俺で成り立ってるからな
そう言われムカつきながら社長のもとに行きましたが、やはり課長の言う通り。
嫌ならどうぞ辞めて下さいでした。
不思議なことにちょうどその頃、前職場から今どうしてる伺いの連絡があったのです。
あまり上手くいってない旨を伝えると、もし辞めることがあれば戻って来て欲しいとのことでした。
前職以上のブラック企業を経験した私はホイホイと出戻り今に至ります。
上には上があるものですね。
あの無表情彼女は大丈夫かなぁ。
３年前の9月のことでした。
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