自分で、何ができるか、どこまでできるか。
「できること」を、能力とか、強みという言い方で、個にスポットライトが当たっている。
能力を高める、とか、強みを見つける、とか。
けれど、どんな「場所」にいるのか、というのも、とても大きいのではないかな、と思う。
コーチングの中で、「あなたの居場所はどこにありますか？」という質問をする。
「居場所」は、心が休まる場所、しっくりくる場所。
居心地がいい場所。
ストレスがなくて、自分らしくいられる場所。
そういう場所にいるのか？
そういう場所の確保ができているのか？
この質問の答えが、「NO」だったら、
居場所を作ることや、居場所を確認することから始めましょう、と伝えている。
「居場所」は、１つではなく、いくつかある方がいい。
あくまで、自分の心が休まる場所で、しっくりする場所。
だから、きらびやかである必要はないし、
人に見せて、「いいなぁ」と言われる場所である必要もない。
居場所があると、安心できる。
安心して初めて、自分ができること、やれることを考えることができる。
安心して、立ち止まって、考える場をつくるのが、コーチングのコーチの仕事だと思う。
ストレスがあって、しんどい状況にあるとき、
「自分の居場所がある」というのは、本当に救いになる。
自分で、何をどうしたらいいのかわからない。
自分に、何ができるのか、がわからない。
周りと自分を見比べたり、
周りを気にしたり、
何かをしなくては、と焦ったり。
そういうときこそ、確かめてみてほしい。
探してほしい。
見つけてほしい。
もし、なかったら作ってほしい。
あなたの居場所は、どこにありますか？
そのことを、考える時間や場所はありますか？
