枯れた技術の水平思考
この言葉は、任天堂のゲームウォッチを作った、故 横井軍平氏のことば。
4/21(火)の日経朝刊の1面の「春秋」に。
(一部抜粋)
「枯れた技術の水平思考」。横井氏の商品開発の哲学である。使い古された技術に目をつけ、全く違う使い道を考えるという意味だ。電卓の普及で液晶はありふれた部品になっていた。ゲーム機業界は高性能マシンの開発を競っていた。こんなちっぽけな白黒の新製品が大化けするとは、ほかに誰が想像したろう。
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20090420AS1K2000420042009.html
いろいろと「仕掛け」をつくっている立場として、「新奇性」よりも、こういうことが、ヒットの裏側にあるんだと、常々感じています。
もちろん、新しいものを作る、パイオニア精神は大切です。
14万人の会員がいた「シネトレ」を、本当に映画が好きな方が、映画のことを熱く語れるサイトにシフトするために、思い切って「SNS」に、そして映画館での感動を、ダイレクトにつなげるために、「携帯」をメインにできたのは、mixiやGREE、モバゲーのおかげです。
「SNSとは・・・。」なんて説明をしなくても、「mixiのような感じで、映画専門の・・・。」といえば、ほとんどの方がご理解いただけてます。
現在、シネトレの運営ノウハウをベースに、異業種での仕掛けをつくっています。
蛇口をひねれば水が出てくるように、またコンセントにプラグを挿せば、電気がつくように、「ネット」が当たり前の世の中になった、ということは、水道のように、電気のような、「枯れた技術」から学ぶことができます。
そう考えると、これからは、「個」が輝き、「つながり」と「共感」が大切な時代になってくると確信してます。