今日は、片思いの彼に対して

突如、熱が冷めた経緯について

お話ししたいと思います。 

 


以下、長文です。



第1章 複数の過去の記憶



  ​大好きだったドラマの再放送

2007年に山Pと長澤まさみ出演の

ドラマ「プロポーズ大作戦」が先日、再放送。


私の記憶では、このドラマのラストは、

山Pが新婦の長澤まさみを結婚式の最中に

連れ出す、だと思っていた。


でも、再放送で見たら、

たしかに、連れ出すシーンはあったけど、

それは最終回の1話前の話だった。


なんとなく、記憶で、

山Pと長澤まさみが結ばれたと思っていたから


山Pは結婚式の途中に長澤まさみを連れ出して

2人は結ばれた

と、勝手にストーリーを書き換えて記憶していた。



記憶は、断片的だから、

一瞬一瞬の記憶をつなげようとすると、

事実とは異なる。


再放送を見たら、実際の話はこうだった。


あるイベント中、山Pは長澤まさみを連れ出した。

別日に、結婚式で山Pがスピーチを終え、

式の終了後に、長澤まさみが山Pを追いかけた。


記憶と全然違ってた。

このドラマのエンディングは

分かってると思いながら再放送を見ていたのに

全く違う話の展開だったことに驚いた。



  ​1年半前の友人の誕生日会


数日前に、同窓会に参加したときのこと。

テレ朝勤務の渡辺さんが

「僕、奈子ちゃんの誕生日会で

ドラえもんのぬいぐるみを渡した」

と、話していて、私は驚いた。


なぜなら私は、

テレ朝勤務の田中さんが奈子の誕生日会で

ドラえもんのぬいぐるみを渡した

と、記憶していたからだ。


・奈子にドラえもんをプレゼントした

・プレゼントしたのはテレ朝勤務の男性

・田中さんはテレ朝勤務


上記3点はどれも事実。

だから、私は勝手に、

テレ朝勤務の田中さんがドラえもんを渡した

と、記憶していた。


でも、事実は違ったらしい。

ドラえもんを渡したのは、渡辺さんだった。

(渡辺さんもテレ朝勤務ではある)


写真フォルダを見たら、たしかに写っていたのは

田中さんではなく、渡辺さんだった。






再放送ドラマが記憶と全然違っていて、

かつ、この数日前の同窓会での出来事が

大きかったかな。


揺るぎない事実として記憶していたことが

実は全然違った。

記憶なんて、あいまいな産物にすぎない。

と、突きつけられた。




第2章 彼への記憶


前置きが長くなりましたが、

これらのことが最近起こり、

「私が片思いの人に対して記憶していたことも

実は、事実と結構違っていたのではないか?

勝手に記憶と記憶を繋ぎ合わせて、

事実と違うストーリーを作り出して

記憶していたのではないか?」

と、自分の記憶を疑うようになりました。



そしたら、冷めた。

彼への想いが、熱が、冷めた。



もちろん、記憶が正しかったかどうかなんて

確かめられない。

写真に残ってる部分もあるけど、

終始動画におさめてるわけじゃないから、

写真だって断片的な記憶の凍結にすぎない。



女子会で友人に理解してもらいやすいように

記憶と記憶を補う、言葉を補完する、

そうすることで、どんどん

ドラマチックな記憶へと書き換えられていく。



私が最初に彼と出会ったのは、式典です。

会場で、すれ違った時に、

彼が私に会釈してくれたんです。


これがきっかけで気になる存在になりました。


これは、当時の日記にも書いていたから事実。


でも、その前に、トイレでも彼に

会った気がしてたけど、記憶があいまいで、、


実際、今年もその会場へ行きましたが、

「あれ?トイレへの道ってこんな

間取りだったっけ?」と、

たった一年しか経ってないのに、

しかも、こんな単純なことなのに、

記憶していた光景と、今回見た光景は違った。

同じ場所なのに。


そしたら、なんか、

事実だと記憶していたことが、

実は全然違ったのかもなと、

ドラマチックな夢から、目覚めた。 


記憶なんて、断片的であいまいで不確か。

それに気づいたら、

恐らく勝手に書き換えていたであろう彼との

ドラマチックな記憶が、実は違う部分が

多いのではないか、と気づけた。


そしたら、夢から覚めて

彼への想いも冷めた。



第3章 わずかな揺るぎない事実


それでも、

記憶がどんなにあいまいでも、

式典で、彼から先に私へ会釈してくれた


この一瞬が存在したことは事実。

日記にも書いてるし、これは揺るぎない事実。


記憶の不透明さを理由に

事実として存在したことまで

無かったことにする必要は、ない。


え?なんで?そんなんで好きになったの?

って思われるかもしれないけど、

自分だって、

なんでその瞬間で好きになったかは分からない。


分からないけど、私にとっては

好きになる出来事だったんだよ。



「記憶は曖昧で断片的で不確かなものである」

と気づいたとしても、


彼が会釈してくれた

これは、日記に残したわずかな揺るぎない事実。

この事実は、なかったことにせず、

ちゃんと素敵な思い出として記憶に残し続けたい。