寒さが染みますね。春が待ち遠しいなあ☺︎


先日、指先を包丁で切ってしまって

久しぶりに、ちょっとズキズキする感覚を味わいました。





※ちょっと長い文章になっちゃいました


昨年末、大学時代にお世話になった、

バスーン奏者の中川良平先生がお亡くなりになりました。


誰かが亡くなると

自分の中のその方の存在が真空になったみたいに、ぎゅうっとなる。


現実を飲み込むのに

しばらくかかってしまった。





先生は、アメリカのメジャーオーケストラで活躍され、帰国後、私の出身校である愛知県立芸術大学の教授に。管打楽器科の創設に携わられました。

編曲者としても活躍されました。


中川先生の推薦でサクソフォーン講師として

雲井先生にお声がかかったと伺っています。

雲井先生の音に惹かれてた私の中にも

何か共通の価値観があるような気がしています。

 




富山の田舎から出てきた10代の私にとっては、

中川先生との出会いは、とにかく衝撃的でした。


私の人生で初めて出会った

ザ・天才、という感じで


今思えば、あんなにわかりやすい教え方をしてくださっていたのに


本当に子供だった一年生の頃は

何を話されているのか

全然理解できませんでした笑


私が先生から学べたことは

ほんの一部なのかもしれないけど

先生に出会えたことは

私の音楽人生において

大きなラッキーだと思っています。






中川先生には

音楽の本質、というか


演奏家として

世界のどこに行っても

通用できるように、と

教えていただいたのだと、

卒業後、いつも身に染みて感じています。




先生のあの独特の声や笑顔

全身で伝えてくださる先生の様子が

頭の中で何度もリピートしています。




人間ってさ、自分の心の中を取り出して

見てみたくなるんだよあな。

それが、うた、なんだよなあ、と。


精神的に辛かった時期にあった試験の際、

何とか演奏を終えた私に

何も知らないはずの先生が

どうしたんだい?と声をかけてくださって

号泣してしまった。

先生は、音を聴いただけで

色んなことがわかってしまう方だった。

 


音程を捕まえる、catch a pitch

という、ユニークな試験があって。

私が、◯を貰いたい一心で

タダシク音を出したら、

大声で怒鳴られた。

機械みたいな音を出すな!と。


血が通った音で演奏すること。

その時に、私の中に深く染み込んだように思います。





音楽って、愛だろ?って仰っていた先生。



いつか私もそう言えるようになるだろうか。





先生から教わったこと


学生だった私たちに染み込んで

生徒さんに伝わったり

音になってお客さまを幸せにしたり

していくのだと思う。



先生の葬儀の後

みんなでご自宅を見に行ったら。




先生、こちらこそアリガトウ‼︎