日本に帰国したのが4月の頭、まだ桜が残っている季節でした。

そこから久しぶりに日本本土の梅雨を経て、異常に暑い夏を過ごし、気持ちの良い秋が来たと思ったら、寒さが増して来てもうすぐ冬。

 

一時帰国とはもう呼べないような、約7か月間の日本に滞在。娘もまだフィリピンのオンラインスクールを継続しており、私は細々とオンラインアシスタントの仕事をしたりしています。バタバタと緊急一時帰国で帰って来て、もう7ヵ月。家族全員苦しかったし、今も楽とは言えません。

 

さて、娘の2セメスターの授業料払い込みを控え、来年からの学校をどうしようか心から迷っています。オンラインスクールのサポートに疲弊して、何度も日本の園に入れようか迷いました。でも、「日本の園に行く?」と何度聞いても「嫌」。何で嫌なのか聞いたら、「そうしたら英語を忘れちゃう、お友達と話せなくなる」と涙目。そんな事ない。だけど、何て言えばいいかわからなくなりました。

 

日本の幼稚園行ったら絶対楽しむと思うけど、子供が今感じている事を無視したくない気持ちもあって。もちろん本帰国になったり、完全に生活を落ち着けるのであれば、もう日本の園に行くしか選択肢はないけれど、フィリピンに戻ることを待っている今、「もう日本の園に行くからね!」とすっぱり言えない。恐らく日本の園に行ったら、圧倒言う間に馴染んで楽しむはず。そうだけど、4歳で自分の考えをこんなにはっきり伝えてくるなんて。まだ4歳だからコロナの影響もそんなにないと思っていた私がバカでした。

 

また、先日、オンラインクラスの少人数セッションでの事。ハロウィンが近いから、クラスメイト達がドレスやコスチュームを着て参加。私たちは、まさかこんなに長く日本にいると思わなかったので、娘のプリンセスドレスやハロウィン用の魔女の服は全部置いてきました。ハロウィンの頃はマニラに戻っていると思っていました。今年も仮装してコンドミニアムやモールのパーティに行くと思っていました。お友達の姿を羨ましそうに見て、「いいな、○○ちゃんはない」とごねて言っていたのだけど、急に堪えなくなったのか、大泣きした娘。いつもは思い通りにいかないと怒る事は多々ありますが、あんなに悲しそうに泣くなんて。「皆はコスチューム着てるのに私だけない、全部マニラにあるのに」と。予想外にすぐ泣き止まず、ずっとすすり泣きを続けて、私に抱きついて泣いていました。

 

コスチュームがないだけではなく、色々と溜まっている思いがあるのかもしれない。オンラインクラスでもフィリピンにいる子は、週に1回教材や教具をローテーションで借りており、日本にいる私たちは利用できずに、自分で作ったり、似た物を探して代用しています。皆と何かが違うと感じていたんじゃないかな…。お友達に会いたいね、使っていたおもちゃや、着ていた服も全部置いてきて、今ないもんね。

 

英語を忘れたくないという気持ちには、お友達とのつながりを保ちたいという気持ちがあるんだろうな。4歳、まだ自分の気持ちを客観的に見たり、理由を説明するのは難しいと思います。でも、小さいからだでいろんな気持ちを抱えて、頑張っていたんだと気づかされました。

 

宙ぶらりん生活、コロナ渦で大人はイライラしたり、急に落ち込んだり、子供に「あれはダメ、これをやってはいけない」と言うことも増えています。まだ小さいし、子供は大丈夫だろうと思っていたけれど、ちゃんと向き合わなければと気づかされました。そして自分はもっと強くならなければ。大変な状況でも笑って子供を安心させてあげなければ。今は娘に励まされてばかりです。

 

PS 学校は日本の園に行かせる方向で動いていますが、まだ最終決定はしていません。