天才監督による9年ぶりの復帰作『リデル』VS新人監督の注目作『サバク』。2つのアニメが同一クールでの1位を指す「覇権」の称号を競うのだが-。脚本、作画、アフレコ、関連イベント…といったアニメ制作現場を舞台に、落ち込んだり、傷ついたりしながらも「ものづくり」に全力を傾ける人々の姿を描く。
〈「この世の中は繊細さのない場所だよ」「だけど、それでもごくたまに、君を助けてくれたり、わかってくれる人はいる」〉。自分を理解してくれる人がいれば、きっと生きていける。元気になれるお仕事小説。(マガジンハウス・1600円+税)