【レスリング】日本女子「金」4、「銀」1 栄監督「最強チームに近づいた」 | 毎日のニュース

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 12日に終了した女子8階級。日本は金4個、銀1個のメダルを獲得した。2016年リオデジャネイロ五輪に合わせた新階級区分で53キロ級に転向した吉田沙保里と58キロ級で挑戦した伊調馨(以上ALSOK)がともに4試合無失点の圧勝。48キロ級で2連覇した登坂絵莉(至学館大)、非五輪階級の55キロ級で初優勝した浜田千穂(日体大)を合わせ、栄和人監督は「最強のチームに近づいている」と自信を示す。

 吉田、伊調とも日本選手初の五輪4連覇に向けた第一歩だった。五輪と合わせ15大会連続世界一に輝いた吉田は以前より2キロ軽い階級で初対戦の選手のスピードに慣れ、タックルの間合いをつかんだ。伊調はこれまでより5キロ軽い相手に磨いてきた攻撃力で圧倒したが「来年はもっと厳しい闘いになる。その中で強い選手と闘って勝てるように頑張る」と見据えた。

 登坂は攻めの姿勢を貫き、五輪階級転向を検討する浜田は4連続逆転勝ちと粘り強かった。吉田は若手台頭に刺激を受け「追われる立場として負けられない。(代表争いが激しい)日本で勝てば五輪でも勝てる」と言う。

 軽い4階級を全て制したが、重い4階級では69キロ級決勝で左足を負傷した土性沙羅(至学館大)の銀メダルのみと課題が残った。五輪出場枠が懸かる来年の世界選手権では外国勢の日本対策が強まる。栄監督は「研究されても体力で追いつかれなければ絶対負けない」と強気に話した。