定年後に備えて何か資格をとっておきたいと考えている人は多いのでは。通信教育を手がける「ユーキャン」の調査で、60代になって取得した資格のうち「介護ヘルパー」が最も多いことが分かった。また取得の理由は「自分磨き」や「ぼけ防止」などで、定年後も心豊かに過ごしたいとの願望が表れているようだ。
調査によると、取得した資格は「介護ヘルパー」(11.9%)に続いて「簿記」(9.5%)、「マンション管理士・管理業務主任者」(5.2%)の順。このほかにはファイナンシャルプランナーや行政書士、調理師などもあがった。
取得の理由は全体では「自分磨き」に続いて「趣味の一環」「仕事に生かすため」「ぼけ防止・脳の活性化のため」「暮らしの中で役立てるため」の順だった。
資格アドバイザーの鈴木秀明さんは「資格や習い事へのチャレンジを通じて、勉強仲間や共通の趣味を持つ友人をつくることで、閉鎖的になりがちなシニア期の交友関係の幅が広がるというメリットもありそうです」と話している。
同社が8月インターネットを通じて、60代になってから資格を取得した497人(男性411人、女性86人)から回答を得た。