国連総会の議場の改装工事がほぼ完了し、11日、報道陣に公開された。机の位置を高くし、車椅子でそのまま席に着けるバリアフリー化を実現したのが特徴。24日からは早速、各国首脳による一般討論があり、国連は「新しい議場で議論も活性化されるだろう」と期待している。
従来は机が低すぎて車椅子が収まらず、利用者から「障害者に優しくない」との批判があった。
改装後の総会議場は、車椅子の利用者がフロアから演壇に上がれるよう、昇降機も設置された。従来通り、地球を上から見た地図をあしらった国連のマークが掲げられ、高い天井が解放感を演出している。
総会議場は2005年に雨漏りが発生するなど老朽化が進み、国連は昨年半ばから議場を一時移転して改装を行っていた。昨年秋の一般討論は仮設の議場で開催された。(共同)