周防正行監督の映画「舞妓はレディ」 明るくて幸せいっぱい | 毎日のニュース

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 舞妓(まいこ)になることを夢見て花街(かがい)に飛び込んだ女の子の成長を描いたミュージカル「舞妓はレディ」が13日、全国公開される。周防正行監督が「Shall we ダンス?」(平成8年)以来、18年ぶりに取り組んだ本格エンターテインメント作品だ。(櫛田寿宏)

 京都の「下八軒(しもはちけん)」は歴史ある花街だが、舞妓が百春(田畑智子)1人しかいないのが悩みの種。その下八軒のお茶屋に春子(上白石萌音(かみしらいし・もね))が「舞妓になりたい」と飛び込んでくる。女将(おかみ)の千春(富司純子)は春子を追い返そうとするが、居合わせた言語学者の京野(長谷川博己)が興味を持ち、状況が一変する。

 上白石は800人のオーディションを勝ち抜いたシンデレラガール。周防監督は「オーディションのとき、最初は目立たなかったんですよ。でも、歌った途端にキラキラと輝いて、『私、ここにいます』っていうメッセージが伝わってきた。幸せで幸せでしょうがない、っていう感じでした。あか抜けない女の子がかわいい舞妓になっていく。役にぴったりの振り幅を既に持っていました」と振り返る。

 津軽弁と鹿児島弁が混ざった不思議ななまりの春子。お座敷でのしきたりや京言葉を覚えながら唄(うた)や舞の稽古を重ねる。厳しい日々だが、先輩の里春(草刈民代)や舞妓の面倒を見る男衆(おとこし)の青木(竹中直人)らが温かく支えてくれる。