【くらしナビ】歯の痛みは“夏バテ”かも!? | 毎日のニュース

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 ■(1)酸性強い飲料取りすぎ(2)暑さによる唾液不足

 そろそろ夏の疲れが出やすい時期。だるさや食欲不振といった症状のほかに「冷たいものがしみる」と歯に異変を感じたら、それは“歯の夏バテ”かもしれない。暑さで炭酸飲料やスポーツドリンクをついつい取りすぎると、酸で歯が溶けてしまうリスクを高める恐れがあるという。(中山忠夫)

 ◆知らないうちに酸蝕症

 「暑さもピークを過ぎたあたりから、歯の痛みに気づく人は多いようです」と話すのは、日野浦歯科医院(東京都中野区)の日野浦光院長。飲食物に含まれる酸により、知らないうちに歯の表面のエナメル質が溶けてしまう酸蝕(さんしょく)症と呼ばれる病気もあるという。

 日野浦院長は「夏においしく感じるビールや炭酸飲料、スポーツドリンクは酸性が強く、どんどん飲めば歯が酸に触れる時間も長くなります」と指摘。そのまま放置すると知覚過敏が起きて痛みを感じることもある。夏バテ対策で飲む「お酢」や「栄養ドリンク」にも酸が多く含まれ、注意が必要だ。

 夏場に歯を悪くするリスクが高まる理由はもう1つある。東京医科歯科大学の田上順次教授は「暑さで口が乾き、唾液の働きが悪くなるからです」と説明する。