観光バス運転手“暴走” 減速に腹立て、傷害容疑 | 毎日のニュース

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 観光バスを運転中に前方の乗用車に立腹し「あおり運転」で追跡したうえ運転手を殴るなどしたとして、奈良県警奈良署は9月10日、傷害容疑などでバス運転手、西垣博生容疑者(45)を逮捕した。警察によると「追突しそうになり、かーっとなった」と容疑を認めているという。バスは韓国人向けの観光ツアーで、約20人の韓国人観光客らが乗車。大阪から奈良市の東大寺に向かう途中だった。

 逮捕容疑は10日午前11時6分ごろ、奈良市の第二阪奈道路で、前方の乗用車が急ブレーキをかけたことに立腹。約5kmにわたってクラクションを鳴らしながら追跡。乗用車のドアを開け、運転していた男性会社員(49)の頭を殴り、けがを負わせたなどとしている。

 奈良署によると、男性は運転中に「バスがついてきて怖い」と110番。路肩に停車すると、西垣容疑者もバスを降り「危ないやんけ」と怒鳴りながら殴りかかるなどし、駆けつけた署員に取り押さえられた。観光客と一緒に乗車していた日本人の通訳は「何が起きているかは分からなかったが、ブレーキが何度も踏まれて怖かった」と話している。