日本上空の寒気の影響で北日本から東日本の広い範囲で大気が不安定な状態となり、東京都内では10日午後、局地的に猛烈な雨が観測され、住宅への浸水や道路の冠水が相次いだ。
各地で局地的に雨雲が発達。レーダーの解析では、東京都台東区付近で1時間に100ミリを超える猛烈な雨が降ったとみられる。江戸川区役所の雨量計では午後6時からの1時間に94・5ミリ、都心の大手町でも71・5ミリが観測された。
都によると、江東区、文京区など4つの区で住宅などへの浸水被害が確認された。
江戸川区の国道14号では道路が冠水し、タクシーなどが動けなくなった。運転手の霜鳥隆雄さん(48)は「何度も通っているので大丈夫だと思ったが、ハンドルもきかずドアも開かなくなった」と話した。
大気の不安定な状態は11日も続くという。