東京都内で相次いだ「声優のアイコ」を名乗る女による連続強盗事件で、昏睡(こんすい)強盗罪に問われた無職、神いっき被告(30)の初公判が10日、東京地裁(石川貴司裁判官)で開かれた。神被告は罪状認否で「僕には身に覚えはありません」と無罪を主張した。
検察側は冒頭陳述で、神被告が戸籍上は女性だが普段は男性として生活しており、飲食店などで働いた後に平成21年以降は生活保護を受けていたと指摘。さらに、23年から今年まで病院から睡眠薬を処方されていたことを明らかにした。また、犯行時にはかつらをかぶって、女性の服装をしていたとした。
起訴状によると神被告は今年2月、杉並区の20代の男性の自宅で、男性に睡眠薬を混ぜた酒を飲ませた上、室内から現金約2万円や腕時計など(計約35万円相当)を奪ったとしている。
警視庁は4月、口角があがった“アヒル口”が特徴の「アイコ」を名乗る女が昨年12月14日に目黒区内のコンビニ店で買い物をする画像を公開。公開された画像では、ヒョウ柄のベレー帽、ピンクとベージュのミニスカートを身に着け、茶色のブーツを履いていた。髪を不自然にいじるしぐさがあり、かつらで女装した男ではないかという見方も出ていた。警視庁には公開後、20件以上の被害が寄せられ、被害届が12件出ている。