8日のニューヨーク外国為替市場に続き、9日の東京外国為替市場でも一時1ドル=106円台をつけ、2008年10月以来、約5年11カ月ぶりの円安となった。米国の景気回復を背景に日米の金利差拡大を見込んだ円売りドル買いが進んだ。今後も円安ドル高が一段と進行する可能性がある。
東京外為市場の午前11時現在は、1ドル=106円00-02銭。円はユーロに対しても値下がりし、1ユーロ=136円66-69銭。
米国の堅調な経済指標などを手がかりに、投資家の間で米国での早期利上げ観測が高まっている。前週末の米雇用統計は市場予想を下回ったが、「米国の雇用回復は続くとの見方に変わりはない」(ニッセイ基礎研究所の矢嶋康次チーフエコノミスト)ことから、日米金利差の拡大を想定する投資家による円売りドル買い動きが広がった。
106円の大台を超えたことで、市場では「年内の想定レンジは110円台前半までみている」(為替ストラテジスト)と、一段の円安進行を想定する見方が出ている。
円安は輸出関連企業には追い風だが、エネルギーや原材料などの輸入の価格を引き上げる側面もあり、急速な為替変動を警戒する声もある。