作曲・編曲家の服部克久(77)が今年、音楽活動55周年を迎えた。TBS系「新世界紀行」のテーマ曲など手掛けた曲は6万曲以上。今秋には喜寿と55周年記念のコンサートを開催し、24日には記念アルバムも発売する。服部は「喜寿の祝いにパーティーを開くよりはCDを作ろうと思った」と語った。
私立成蹊高校時代、後に作曲家となる、すぎやまこういち(83)らとバンドを組んだ。その後、フランスのパリ国立高等音楽院へ留学。帰国後、テレビ局勤務のバンド仲間の依頼で、ダークダックスのテレビ番組用に日本民謡をフランス歌曲風に編曲。昭和34年の元日に東京都内のスタジオで収録した。この初仕事でダークに認められ、注文が寄せられるようになった。「テレビ各局のディレクターが競争するように依頼してきて、忙しいときは週に約30曲アレンジ(編曲)しました」
谷村新司(65)作詞・作曲の「昴-すばる-」(55年)や「群青」(56年)を編曲、さだまさし(62)作詞の「小夜曲(セレネード)」(56年)を作曲するなど徐々に活動の幅も広げた。映画「北斗の拳」(61年公開)で「約20秒に1人が死ぬようなアニメの曲を」と、異色の注文も受けた。TBS系「新世界紀行」のテーマ曲では「世界中の人々が今日も自分は生きていると感じるような曲を」と発注され、「自由の大地」(平成2年)を完成させた。「注文に共感できたら曲ができる。映像を思い浮かべるようにしながら制作してきました」