【きのうきょう】至福の季節が過ぎゆく | 毎日のニュース

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 堺市 田中富美枝 70 主婦

 朝5時に起き身支度をして、携帯電話、ラジオ、タオルを持って家を出る。大型トラックが多い中央環状線を渡って競技場兼公園へ。キョウチクトウの赤白に、セミがにぎやかに迎えてくれる。舗装された道を避け、朝露にぬれる草の茂みを、桜の木のアーケードを、野良猫にあいさつをしながら速歩。

 日が差し、セミのにぎわいが増し、顔や背中を汗が流れる。顔なじみと朝のあいさつ、少しの立ち話。背筋を伸ばし真っすぐ前を見て速歩。小一時間で帰ると、首に掛けたタオルもぼとぼと。シャワーを全開に行者が滝に打たれるがごとく、頭から水を浴びる至福のひととき。ああ幸せ。身も心も清まる気がする。

 自分の足でつえなしで歩けたことに感謝。暑い朝でないとできない。冷えると人工股関節のこの足が痛み出すから。朝の食事のおいしいこと。至福の夏シャワーの季節は、セミの声が虫の声に変わるように過ぎていく。また来年の夏まで元気でいられますように。