介護サービスを利用した場合、介護保険があるため、自己負担は1割。ただ、1割負担といっても介護の期間が長引けば家計へのダメージは少なくないでしょう。
例えば、要介護5の人の場合、在宅サービスの支給限度額は月額約36万650円なので、上限までサービスを利用すると、自己負担は1割分の3万6065円。これが1年続くと、年間で43万2780円になります。
公益財団法人「生命保険文化センター」(東京都千代田区)の「生命保険に関する全国実態調査」(平成24年度)によると、介護経験者が介護を行った期間の平均は56・5カ月(4年9カ月)。「4~10年未満」が最も多かったのですが、「10年以上」という回答もありました。このように介護は長期化するケースもありますが、費用が積み重なると負担は重くなります。
こうした負担を軽減するために用意されているのが「高額介護サービス費支給制度」。1割負担の合計額が一定の上限を超えた場合、申請することで超えた金額が払い戻されます。
自己負担の上限額(月額)は所得によって異なります。生活保護を受けている人▽老齢福祉年金受給者で世帯全員が住民税非課税▽世帯全員が住民税非課税で年金収入と合計所得の合計が80万円以下-という場合、1カ月分の1割負担額が個人で1万5千円を超えると、超えた額が戻ってきます。3万6065円を負担しても、2万1065円は戻ってくる計算で す。