ファンの心つかむ企画、続々
インターネットで幅広く小口資金を募るクラウドファンディング(CF)の手法が、文化的事業にも広がりをみせている。行政からの補助金、企業からの大口の協賛金が望めない小規模の事業で利用するケースが多いが、ファンの心をがっちりつかむ利点もありそうだ。(伊藤洋一)
囲碁界でCFを用いた初のイベント「13路盤選抜プロトーナメント戦」が8月31日、東京の日本棋院で開かれた。トーナメントに出場するプロ棋士8人を、一口3千円で投票する権利を得たファンが選出した画期的な取り組みだった。
「囲碁人口を増やしたいが、19路盤は初心者に難しく終局まで時間がかかる。19路盤と入門用の9路盤の中間にあたる13路盤なら奥が深いし決着も早い。プロに対局してもらえば、普及に弾みがつくと考えた」
イベントを企画した「きっずファイブ」(京都市)の政光順二社長(51)は、こう説明する。囲碁教材の制作・販売を手がける一方、カフェで囲碁イベントなどを開いてきた政光さんは、13路盤によるトーナメントの企画を日本棋院に持ち込んだ。