【書評】『人間になるための時間』曽野綾子著 | 毎日のニュース

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 作家・曽野綾子さんは、アフォリズム(格言・警句)の名手でもある。数多い曽野さんの小説やエッセーから、人生をめぐる考察を抜き出したのが本書だ。

 「大人の振る舞い」「人付き合い」「死」など6テーマに分けた257断章で構成。「自分を持たない素直さは、愚かさに他ならない」「性悪説をとると、心が自由になる」など人間に関するシビアな観察や、「運命を甘受し、それを土壌にして自分を伸ばそうとする時、多くの人は運命を超えて偉大になる」といった曽野作品を貫く考え方を示す部分など、作家のエッセンスが詰まっている。(小学館新書・720円+税)