中国紙、経済観察報(電子版)は12日、中国当局が独自動車大手、フォルクスワーゲン(VW)の中国合弁企業に対し、独占禁止法違反で18億元(約300億円)の罰金を科す見通しだと報じた。2008年に中国が独禁法を施行して以降、最高の金額という。当局はトヨタ自動車など日系や、欧米系の自動車関連企業を調査している。罰金などになれば、近く結果が明らかになるとみられる。
中国当局は、VWが中国で発売している高級車「アウディ」の部品価格を不当に高くしているとして、問題視している。
調査対象には、ドイツのメルセデス・ベンツ、BMWや米クライスラーのほか、日系12社が含まれる。既にトヨタやホンダの中国合弁会社は部品の値下げを決めた。
中国の乗用車市場では海外ブランド車の人気が高く、国産メーカーの販売が伸び悩んでいる。一連の調査は国内産業の保護を狙った当局による外資たたきとの見方も出ている。(共同)