大型草食恐竜「丹波竜」は新属新種 国内5例目 | 毎日のニュース

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 兵庫県丹波市にある白亜紀前期(約1億1000万年前)の地層から見つかった大型草食恐竜の「丹波竜」は、ティタノサウルス形類の新属新種であることを県立「人と自然の博物館」(三田市)が突き止め、12日に発表した。ニュージーランドの分類学の専門誌電子版に掲載された。

 同館の三枝春生(はるお)主任研究員によると、頭や尾の骨の特徴から判断し「タンバティタニス・アミキティアエ」(丹波の女巨人・友情)と学名を付けた。化石は平成18年に見つかり、国内で出土した恐竜化石で学名が付くのは5例目。

 ティタノサウルス形類では、福井県勝山市で見つかった「フクイティタン・ニッポネンシス」に続く成果という。

 タンバティタニスは全長が推定約15メートルと大型だが、頭は数十センチと小さい。化石は18年8月に丹波市山南町の「篠山層群」の下部層で、地元の地学愛好家、足立洌(きよし)さん(71)と村上茂さん(69)が初めて発見した。当初から新種とみられており、丹波竜の愛称で呼ばれていた。

 博物館は発表を記念して、今月20日から10月19日まで臨時展を開く。