イラクのマリキ首相は11日、地元テレビで声明を発表し、マスーム大統領がアバディ連邦議会副議長を新首相の候補に指名したことを「危険な憲法違反だ」と批判、「われわれは誤りを正す」と語った。
具体的な対抗措置は不明だが、マリキ氏の親族の一人はロイター通信に「裁判所に異議を申し立てる」と述べた。マリキ氏は10日深夜から首都バグダッドの要所に特殊部隊を展開させているが、目立った動きは伝えられていない。
国連イラク支援団のムラデノフ代表は「イラクの治安部隊は、民主的な政治権力移行への介入と見なされる行動を控えるべきだ」との声明を発表した。(共同)