7月の企業物価指数4.3%上昇 食料品が値上がり | 毎日のニュース

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 日銀が12日発表した7月の企業物価指数(平成22年平均=100、速報値)は106.6と前年同月比4.3%上昇した。20年9月(108.6)以来の高水準で前年比プラスは16カ月連続。前月比では0.3%上昇。イラク情勢の緊迫化で石油・石炭製品などが上昇したほか、すしや弁当など食料品も値上がりした。

 消費税増税の影響を除いても前年同月比1.5%上昇の103.7だった。

 品目別(増税影響を除く)では、全816品目のうち上昇が424品目、下落が312品目。昨年9月から11カ月連続で上昇品目が下落品目を上回った。

 ただ、前年同月比で5.3%上昇した製材・木製品は、3カ月前(4月)比では1.3%下がっており、住宅関連市場の反動減からの回復が想定より遅れているという。

 日銀の大山慎介・物価統計課長は今後の動向について、「円安による輸入品の物価上昇効果は小さくなっているが、需給が引き締まってきた品目もあり、予想しにくい」と話した。