【エボラ出血熱】死者数さらに増加の恐れ 脆弱医療が感染拡大 | 毎日のニュース

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 西アフリカでのエボラ出血熱感染による死者が1000人を超えた。地域の医療体制が脆弱(ぜいじゃく)であることが医療従事者の感染を招き、さらに状況を悪化させる悪循環に陥っている。まだ感染初期の患者が多いとみられ、専門家は今後も死者は増え続けると警告している。

 ロイター通信によると、シエラレオネ南東部の国立病院で活動した米チュレーン大のダニエル・バウシュ准教授は現地の医療体制を「これまでで最悪の環境だった」と指摘した。

 スタッフは防護服を着ずに患者と接し、相次いで感染。看護師らは感染を恐れてストライキを起こし、バウシュ氏ともう1人で55人の治療に当たった時期も。

 現在流行しているのはエボラウイルスの中でも病原性が強いザイール株。世界保健機関(WHO)によると、過去にアフリカ中部などで14回流行し、計約1100人が死亡、致死率は約80%と高い。(共同)