カーリース 個人向け拡大、利用も長期 | 毎日のニュース

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 「クルマにかかる月々の支払いを抑えたい」-。選んだ自動車を契約期間中、月々定額の支払いで使える「個人向けカーリース」の利用が広がっている。(寺田理恵)

譲り受けも

 カーリースの契約期間は3年や5年が多い。頭金を用意できなくても新車に乗れるのがメリットの一つ。だが、自動車リースのオリックス自動車(東京都港区)の広報担当者は「新車に乗りたいという人もいるが、長く乗る方向にニーズがシフトしている。途中での乗り換えが可能な時期も設定しているが、契約満了まで乗り続けたい人が多い」と話す。

 同社は5月29日から、基本リース期間を従来の同社商品より2年延ばし、9年とした「いまのりナイン」を発売した。例えば、軽自動車の日産デイズハイウェイスターGだと、自動車税などの維持費も含めた月々の支払いは約1万9千円で、7年契約より約4千円安くなるという。

 リースの場合、契約が終了すると車を原則、返却するが、9年後の残価は「ほぼない」(同社)ため、車を譲り受けることもできる。その際の車検や名義変更手数料は同社が負担する。同社では、5年契約で2年後から新車に乗り換え可能な「いまのりくん」より、7年契約で最後は自分のものになる「いまのりセブン」の売り上げが大きく、「今後、さらに長期使用が進んでいく」とみている。

 同社の個人向けカーリース商品の契約台数は右肩上がりで増加。特にインターネット経由の申し込みが伸びた。累計台数は平成17年4月から9年間で約4万台だったが、今年度は単年度で1万台を目指す。