【ブラジルW杯】「アルゼンチンの優勝は絶対見たくない」 王国のいない決勝戦、大統領にブーイング | 毎日のニュース

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 延長後半、ドイツが決勝ゴールを決めると、競技場のブラジル人らは両手を突き上げ、歓声を上げた。13日のサッカー・ワールドカップ(W杯)決勝。表彰式に臨んだルセフ大統領にはブーイングも。世界を興奮の渦に巻き込んだ熱狂の祭典には地元ブラジル代表の姿はなく、後味の悪い閉幕を迎えた。

 準決勝と3位決定戦でブラジルは惨敗し国内は沈痛ムード。隣国で長年のライバルである「アルゼンチンの優勝は絶対見たくない」(ブラジル人観客)と、ドイツのユニホームを着た地元客が目立った。

 スタンドからは、開催準備に巨額の公費をつぎ込んだルセフ氏を批判するやじも聞こえ、表彰式では同氏が会場のスクリーンに映るたびに激しいブーイングが響いた。

 観戦したブラジル人の医師モニカ・ジルボさん(51)は「国に問題があり、不満があるからブーイングが起きた。今後も政府への抗議デモは続くだろう」と話した。