韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が歴史認識問題に関して日本批判を強め、日韓関係は悪化の一途をたどっている。その韓国が連携を強めているのが中国だ。今月3日には中国の習近平国家主席が韓国を国賓として初訪問した。
韓流ブームもあり、日本にとって身近な存在に思われがちな韓国だが、実は中国との関係を重視している。本書では韓国が中国についていく必然性を歴史的に説き起こしている。
中国という超大国を加えることで新たに見えてくる日韓関係の姿は、今後の日本の東アジア政策を考える意味でも興味深い。(荒木信子著/草思社・本体2200円+税)