来年春に営業運転が始まる「東北縦貫線」で、JR東日本は12日、新設した高架橋の線路内を報道各社に公開した。開業すると上野が終点の常磐線、東北(宇都宮)線、高崎線が東京に乗り入れ、東海道線と直通運転する。今月下旬にも試運転する。
上野-御徒町間の混雑率は朝の通勤時間帯で200%に達し、首都圏で最も混み合う区間。JR東日本は混雑を緩和しようと、上野-東京に約3・8キロの新線建設を決め、平成20年に着工。愛称は「上野東京ライン」に決めた。
神田駅付近は新幹線高架橋を約0・6キロにわたって重層化し、真上に新線を通す前例のない工事だった。終電から始発までの短時間の作業で、架線の間にクレーンを通し鉄骨を一つ一つ慎重に組んだ。
直通運転で品川から東北・高崎線の大宮まで11分短縮される。